レストランや駅の改札前で繰り広げられる、男女の会話。

それとなく続くやりとりも、ふたりにとってはまたとない大切な時間です。

当連載では、妄想ツイートで話題のライター・カツセマサヒコさんが、思わず「あるある!」とうなずいてしまうような男女のリアルな会話を描いていきます。

ベッドで目覚めたら...

女「え、待って」

男「なに?」

女「いま何時だと思う?」

男「え、11時くらい?」

女「なんと、1時です」

男「え! まじで!」

女「寝過ぎだー(笑)」

男「すごいな、え? 昨日から10時間くらい寝てない?」

女「年始からエッチして寝るしかしてないじゃん最低すぎる(笑)」

男「クズっぷりがヤバすぎるでしょマジで(笑)」

女「寝すぎて腰いたいとかダメすぎる...(笑)」

男「うー、起きるかあ」

女「起きよ、起きよ。このまま1日終わっちゃう」

男「腹減ったもんね」

女「ね、なんでも食べられそう」

男「散歩がてら、どっか食べにいくかー」

女「あーいいね、何たべたい?」

男「どうしようね? なんでもいいよ」

女「なんかジャンクなもの食べたいなあ」

男「さんざん怠惰な生活した挙げ句、ジャンク食うの?(笑)」

女「いいじゃん、ガッツリいきたい(笑)。油そばとかないのかな」

男「あーーーだめ、めっちゃ食べたい。お腹空いた」

女「ね。近所で探すの楽しそう。調べてみよ?」

男「うんうん、絶対さがそ。完全に脳みそが油そばになってる」

出掛ける準備を始めるふたり

女「どうしよっか、テキトーな格好でいい?」

男「うん、誰とも会わないでしょ、大丈夫だよ」

女「じゃあブラだけとりあえず着ける」

男「上、着ちゃえばバレないと思うけど?」

女「やだ、そこだけはないと落ち着かない」

男「はいはい」

女「あと、時間あったらおみくじ引きたいねー」

男「あ! 引きたい! いいねそれ」

女「神社って、近くにあったっけ?」

男「徒歩圏ありそうだよね? それも探してみよっか」

女「わーいいな。屋台とかも好き」

男「あー屋台いい!! え、むしろ屋台で昼で良くない?」

女「え、屋台で全部済ませるの?(笑)」

男「ぜったい超大盛り焼きそば売ってるでしょ。あのめちゃくちゃあふれ返ってるやつ」

女「わかる(笑)。輪ゴムで強引に閉じてるけどはみ出てるやつ(笑)」

男「そうそう(笑)」

女「あと、ラテスカービベでしょ?」

男「なにラテスカービベって」

女「ベビーカステラ(笑)。ぜったい逆に書いてあるから(笑)」

男「うわほんとや(笑)! あれなんなんだろ(笑)」

女「わー食べたくなった。いいね、屋台いい。初詣にしよう」

男「油そばだった脳みそどっかいったわ(笑)。絶対たのしいなー。デカい神社あるといいな」

女「ね、さがそさがそ?」

...といったかんじで、東京のどこかで今日も、ゆるくダラっとしたしあわせを噛み締めている男女がいるかと思うと、なんだか年始のこのふんわりとした気分も悪くないなあと思えるのではないでしょうか? 今年もよろしくお願いします。

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写真(トップ)/Visualhunt 写真(2枚目)/Shutterstock 撮影(3枚目)/出川光 文/カツセマサヒコ



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