女性のランジェリーブランドのキャンペーンに抜擢されるのは、いつも細身でセクシーな女性モデルばかり

でもそんな流れが、いよいよ大きく変わりそうな予感。

イギリスのランジェリーブランド「Playful Promises」が、なんと前代未聞のドラァグクイーンを起用することを発表したのです。

男と女の間を行き来する「ジェンダーフルイド」が、ランジェリーブランドモデルに大抜擢

Violet Chachkiさん(@violetchachki)がシェアした投稿 - 2017 9月 12 11:03午前 PDT

Violet Chachkiさん(@violetchachki)がシェアした投稿 - 2017 11月 25 9:18午後 PST

今回、「Playful Promises」のモデルに抜擢されたViolet Chachki(ヴァイオレット・チャチキ)は、その日の気分によって"男と女の間を行ったり来たりする"「Gender Fluid(ジェンダーフルイド)」。

Mic」によれば、ヴァイオレットは今回のオファーに対して、

ランジェリーブランドが、ようやく性別やアイデンティティに関するトピックを、真剣に考えるようになってきたんだと感じたわ。ただの一時的な『流行』で終わるかもしれないけれど、これからどこまで深く掘り下げていくのか、期待したい。

自分が『ジェンダーフルイド』だと悩む人にとって、このキャンペーンはとても大きな意味を持つと思う。

と語っています。

流れるように、男と女の間を揺れ動くジェンダーフルイド。この言葉、今回初めて耳にしました。

男でもあるし、女でもある、そんな複雑に絡み合った性別もLGBTには存在しているのですね。

Violet Chachkiさん(@violetchachki)がシェアした投稿 - 2017 11月 15 11:52午前 PST

Violet Chachkiさん(@violetchachki)がシェアした投稿 - 2017 11月 15 11:51午前 PST

引き締まったボディに、繊細でセクシーなランジェリーを身に着けた姿を堂々と披露しているヴァイオレット。

どの写真もグラマラスで不思議な魅力にあふれたものばかり。女性の私でも見ているだけでドキドキしてきます。

ネガティヴなコメントに反撃。「すべての人の味方よ。みんなウェルカム!」

Violet Chachkiさん(@violetchachki)がシェアした投稿 - 2017 11月 15 11:50午前 PST

ランジェリーの魅力を十分にアピールすることに成功しているヴァイオレットですが、完全な女性ではない彼女が起用されたことに対し、ネガティヴなコメントが多数寄せられたのも事実。

そんな批判に、「Playful Promises」がとても素敵な"反撃"をしています。

ヴァイオレットはジェンダーフルイド。「Playful Promises」は男性を選んだわけじゃないわ。わざと性別を間違えるのって、とても残酷なこと。それは暗に「トランスジェンダーの女性は受け入れない」ってことを意味してる。

私たち「Playful Promises」はトランスジェンダー、ノンバイナリージェンダー(男でも女でもない性別)、それからジェンダーフルイド、すべての人の味方よ。みんなウェルカムよ!

現代の女性像は、昔の一辺倒のイメージとは違う。ヴァイオレットのようなジェンダーフルイドだって、自身が女性と主張すれば、女性に違いない。

そんな懐の広さをランジェリーブランドが見せたことは、とても大きなターニングポイントです。

最近のファッション界でどんどん広がっている、性のアイデンティティに関するポジティヴな流れ。ランウェイやキャンペーンがもっともっと盛り上がっていきそう。

Mic

写真/gettyimages



【参照サイト・画像・動画へのアクセスはこちら】

RSS情報:https://www.glitty.jp/2017/12/066171violet_chachki.html