そんなバトル映画の新たな一面に気づかせてくれたのが、2017年11月3日(金・祝)から公開される『マイティ・ソー バトルロイヤル』。
アベンジャーズの一員である雷神、マイティ・ソーが、復讐心と野心を胸に世界を支配しようと企む死の女神ヘラを倒すために、盟友ハルクや宿敵ロキらとともに立ち上がる──というストーリーです。
天海祐希さんが吹き替え版に。「喜怒哀楽をいっぺんにフル活動できる映画」10月26日におこなわれた『マイティ・ソー バトルロイヤル』吹き替え版完成披露試写会では、マーベル映画初の女性悪役、死の女神ヘラの吹き替えを担当した女優・天海祐希さんが登場しました。
この日は、深いスリットの入ったエレガントな黒いドレスに、グリーンのイヤリングを合わせていた天海さん。ヘラをイメージしてスタイリングしたのだそう。
実際にヘラの声を演じてみた感想を聞いてみると、
「最強で最悪、もっとも美しい死の女神のヘラだったんですけど、吹き替えをしている間、とっても楽しかったです。なかなか人様に言えないような台詞もあったので、思いっきり言わせていただきました。本当にスカッとして楽しい映画です」
とのこと。人様に言えないような台詞っていったい何なのか、気になりすぎます...。
また、映画の見どころについても語ってくれました。
「おばちゃまの立場から言わせていただきますと、第一にいい男がいっぱいいる! 体の鍛え抜かれたいい男がいっぱい登場してきて、ルンルンしながら見ました。
バトルシーンも素晴らしいし、ストーリーも胸にジーンとくるシーンもあれば、興奮するようなシーンもあって、喜怒哀楽をいっぺんにフル活動できる映画です。
観ていただけるとわかると思うんですけど、ヘラがなんでここまで復讐心に燃えるのかっていうのが納得できます。そりゃあ復讐したくなるよね、ってヘラの心情に寄り添ってしまいますね」
強い復讐心と野心を持ってソーを攻撃するヘラ。たんなる「悪役」と思える彼女ですが、じつはそれなりの理由がある。
完全に「正義」と「悪」というだけでは判断できない複雑さも、『マイティ・ソー バトルロイヤル』の見どころとなっているようです。
ローガン役には浅野忠信さん。アテレコをするときの苦労って?さらに会場には、ゲストとして、K-1世界チャンピオンの武尊さんと元大関の把瑠都さんに加えて、本作にローガン役として出演している俳優・浅野忠信さんも登場しました。
吹き替え版では、自分で自分の台詞に声をあてたという浅野さん。
「ほかの映画でもわりかし自分の吹き替えをやってきたんですけど、実際の現場での雰囲気を知っているから、つい現場のテンションで台詞を言っちゃうんですよね。
でも、その感じでアテレコすると、声優さんの話しかたと違う方向にいっちゃって。そしたら『あいつの声優は下手くそすぎる』って叩かれるから、声優っぽく喋ろうと気をつけました。大丈夫かな...。じゃないとTwitterとかで散々書かれちゃう(笑)」
と、実際に演じたからこその苦労を語ってくれました。
監督を務めたタイカ・ワイティティは、自身も俳優やコメディアンをしていることもあり、本作はいままでのマーベル作品のなかでもコメディ要素がつよいとのこと。
笑える場面があったり、悪役の心の奥をのぞくことができたりと、よくあるバトルものとはまたひと味違った映画となっています。
2017年11月3日(金・祝) 全国ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2017
撮影・取材/グリッティ編集部
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