国際ガールズデーとは、2012年に国連が決めた女子の権利のための活動の日。
今年もさまざまな人や団体がイベントを開いたり、メッセージを伝えたりしていました。
なかでもインパクトがあったのは、ビヨンセの歌に合わせて女の子たちが力強く踊る「#FreedomForGirls」の動画です。
おかしいことはおかしい。女の子たちが力強いダンスで訴える
動画に出てくる女の子たちは強い怒りを表現していますが、何に怒っているのかが動画の中盤で明らかになります。
世界で5分に1人の女の子が、暴力が原因で命を落としていること。
4人に1人が、子どものうちに結婚させられていること。
人身売買被害者の71%が女性であること。
6,300万人の女の子が、女性器を切除されていること。
1億3,000万人の女の子が学校に行っていないこと。
貧しさや社会の風習やいろいろな背景があっての現状とはいえ、おかしいと思うことはおかしいと言おう、怒りを表にだそう...女の子たちのダンスを見ていると、そんなふうに感じられます。
人身売買や女性器切除なんて、日本の私たちからは縁遠いように感じられるかもしれませんが、根底にあるのは「女子の人生とか意志とか、痛みなんかどうでもいい」という価値観。そして何より「いままでこうしてきたんだから」という考えない姿勢です。
そんな姿勢が、同じ仕事をしていても男女で報酬が違ったり、女性のほうが圧倒的に家事を多く負担していたりといったことに直結してきます。
人身取引、強制的な結婚...。先進国でも、問題はまだまだ残っている人身取引被害者の支援団体「ライトハウス」によれば、日本でも売春強要などいろいろな形で人身取引が存在しているそう。
また、「New York Times」によると、アメリカでは2000年から2010年の間に約25万人の子ども(大半が女子)が、強制的に結婚させられていたようです。
先進国の不自由ない生活だと見えにくくなってしまうだけで、おかしなことはまだまだ残っているんです。
だからきっと、私たちはもっと怒っていいんだと思います。
女子みんながもっと自由を求めて声をあげるようになれば、女子以外でも理不尽に耐えてきたいろんな人たちが声をあげやすくなるはずです。
そうすればきっと、女子の未来も男子の未来も、私たちの手で明るくできるんじゃないでしょうか。
[The Global Goals, via Glamour, ライトハウス, New York Times]
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