今度は10代でルイ・ヴィトンに見出されて以来、数々のファッションショーの常連であるモデルのTeddy Quinlivan(テディ・クインリヴァン)が、自身がトランスジェンダーであることを告白し、話題となっています。
16歳で性転換。人気モデルがトランスジェンダーについて告白Theodora Quinlivanさん(@teddy_quinlivan)がシェアした投稿 - 2017 9月 20 2:08午後 PDT
シャープな輪郭にじっと前を見据えるネコみたいな目が印象的なテディ。
大盛況のうちに幕を閉じた今年のニューヨーク・ファッション・ウィークでも、「COACH(コーチ)」や「MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス)」、「Diane von Furstenberg(ダイアン・フォン・ファステンバーグ)」といった名だたるブランドのランウェイに登場していました。
そんなテディが、ショートフィルム『World Meet Teddy』のなかで、16歳で性転換手術を受けたこと、モデルの仕事が大好きなこと、まだまだ世間一般にはトランスジェンダーは白い目で見られることが多いという現実など、ありのままの思いを語りました。
いまだからこそカミングアウトすることに意味があるTheodora Quinlivanさん(@teddy_quinlivan)がシェアした投稿 - 2017 9月 20 2:08午後 PDT
「トランスジェンダーであることをカミングアウトすることにためらいはなかったの?」の問いかけに、
もちろんナーバスになったわ。でも私はとてもラッキーだったパターン。ファッション業界で"普通の女の子"として受け入れられ、キャリアを積むことができたから。
でも現実には、トランスジェンダーの人々に対する偏見は存在するわ。だからこそ、トランスジェンダーでモデルの私が自分の立場を利用して、いまカミングアウトすることが必要だと思ったの。
と答えたテディ。
彼女の勇気ある告白にはマーク・ジェイコブスを始め、業界内からも称賛の声が殺到。
さらにInstagramのフォロワーが急増するなど、大きな反響を得ています。
モデルの多様性を認め始めたファッション業界が熱いTheodora Quinlivanさん(@teddy_quinlivan)がシェアした投稿 - 2017 9月 21 10:01午前 PDT
トランスジェンダーについてはもちろん、LGBTIQへの世間の理解度もアップしそうな今回のテディの告白。
世界の大舞台で活躍するトップモデルが、堂々とセンシティブなアイデンティティの問題に踏み込んでいく姿って、潔くてかっこいい。
そして、そんな彼女を「トランスジェンダーモデル」として認めるファッション業界の懐の広さにもうれしくなります。
これまで一貫してスレンダーで長身のモデルばかりを起用し、きれいに服を見せることだけにとどまっていたファッション業界。
でも、最近になって、プラスサイズモデルやインターセックスのモデルを幅広く起用するなど、モデルの「多様性」を認めるようになってきました。
これからは人間味にあふれたランウェイやコレクションがたくさん見られそうです。
[CNN]
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