心理カウンセラーの小高千枝です。
なんとなく悶々としたり、集中できなかったり。そういう気持ちになるタイミングじつは私、いま、ある場所へ"おこもり"をしてこのコラムを執筆しています。なにがあったわけでもないけれど、こもっています。
なんとなく悶々としたり、集中できなかったり、そういう気持ちになるタイミングって、誰にでもあると思うんです。
私自身、そういう心の状態の変化を書き出したり、言葉として発してみたり──。まずは心の内側を形にあらわし、構造的に分解しながら心のなかを客観視する癖をつけています。
そして、ネガィヴな感情や、不安の波に襲われるきっかけなどを自己分析。そうやって自分自身の弱さを意識できるようになると、「あーダメだ!」と限界になる前のタイミングがつかめるようになるのです。自己理解を深めることで、自分で早期ケアができるようになります。
5月病に続き、6月病もある!?とくにこれから始まる梅雨の時期は、なんとなくの不調を感じる心理状態が芽生えやすい傾向に。なので、より一層、自分の心の状態に目を向けてあげてください。
「5月病=適応障害」について書かせていただいた前回の記事。
でも、近年では、6月に心のモヤモヤやメンタル不調が発生する「6月病」という言葉も耳にします。
5月病の延長のような意味合いも含まれていますが、梅雨の時期による"低気圧"の影響で、自律神経に乱れが生じ、気分が沈む人が多い傾向がみられることによる症状のこと、と言われています。
天気が良くて高気圧のときは、自律神経の交感神経は優位となり、心身ともに活性化し、活動状態になります。具体的にいうと、血圧や心拍の上昇や精神の興奮、高揚感を得られる、不眠、痛みの鈍化などが起こります。
反対に、曇りや雨で低気圧のときは副交感神経が優位となり、心身ともに蓄積状態を導くといわれています。血圧や心拍低下や疲労感が出やすい、食欲増加、消化吸収促進、リラックス状態を導くなどが主な症状。
梅雨時は、心と体の逃げ場を用意してあげる四季があるからこそ、日本はとても美しい国。ただ、心と体に不調をきたしてしまうことは、できるだけ避けたいもの。
そのため、天気が悪いとき"心の状態"はどうなるかな...とちょっとだけ意識してみてください。
たとえば、蒸し暑い通勤時の満員電車で妙にイライラしたり、朝の身支度で髪の毛がうまくまとまらず、家を出る時間が遅くなることにストレスを感じたり。長靴を履こうか、パンプスで行こうか悩んでしまったり。地味な悩みが増えるのが梅雨。
無駄に「イライラする」「気分が落ち込む」「やる気がでない」。
こういうときにどういう"心持ち"でいることが、穏やかさを導くきっかけになるのでしょう?
私の場合は、今回のように好きな環境に身を投じ"おこもり"をしてみたり、雨だからこそあえて外出をしてみたり、「浄化の雨!」と雨をポジティヴにとらえるなど、自分に無理をしない範囲でそのとき感覚に合わせて行動に出るようにしています。
"おこもり"は自宅で居心地のいい環境を整えてこもることもあれば、都内のホテルなどで気分転換をすることもあります。逆に「絶対にこれ!」と心に負荷がかかるような決めつけはしません。あくまでもゆるく、気分に合わせてやることが基本です。
自分たちの力ではどうにもならない「天気」。
これからやってくる"気まぐれなお天気"に左右されず、心と体の逃げ場を用意してあげることで、自分のペースを保つようにしましょう。
そして、心が健やかでいられる日々につなげてみてくださいね。
写真/Visualhunt
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