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「実家暮らしの子は結婚しづらい」って言われた。でも、結婚したい。

2017/05/01 18:30 投稿

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「実家暮らし」。

この言葉は人にとってさまざまな受け取られかたをします。

ある人にとっては甘美なものであり、ある人にとっては一刻も早く脱したい呪わしいものであり、ある人にとっては当たり前な日常であり。

そしてアラサー婚活まっさかりの男女にとっては、なんとも微妙な響きを持っています。

実家暮らしのアラサー男性はちょっとね

アラサー女性陣に「アラサー、あるいは30代の男性で、一度も家を出たことがない実家暮らしってどう思う?」と聞くと、じつにシビアなお答えが返ってきます。

「ヤバイ」「地雷感はんぱない」といった問答無用にアウト判定を下す派もいれば、「家事ができなさそう」「甘えてそう」「自立できないほど年収が低いのかもと思ってしまう」というマイナスイメージを抱く派、「なんで自立してないの? 背景によるけど、ヒアリングは必須」という慎重派までさまざまですが、とにかく結婚したい女性からは「実家暮らしの男性は結婚相手としてはなるべく避けたい」という雰囲気を感じられます。

もちろん「私は家事が大好きで専業主婦としてバリバリ家事をしたいからぜんぜん気にしない!」という子もいますが、少数派です。

実家暮らしのアラサー女性はちょっとね

このような「アラサーにもなって実家暮らしの男はちょっとね」という雰囲気は前からありましたが、気がつけば男性側にも「アラサーにもなって、一度も家を出たことがない実家暮らしの女はちょっとね」という人が増えてきているように感じます。

彼らに「ちょっとね」と思う理由をヒアリングしてみると、「経済的に自立できていないのかと思ってしまう」「家事能力に不安を覚える」「甘やかされていそう」という、女性サイドとほぼ同意見。

「実家暮らしの女性は結婚対象から外す」というドラスティックな意見を持つ人はそれほど多くはありませんが、「女性には家事をできていてほしい」という男女分業をベースにした意見だけではなく、「経済的・精神的に自立して生活できているかは大事」という「自立性」を重視する意見も目立ちます。

えっ実家暮らしってだめなの?

で、こうした男性側の意見を、実家暮らしのアラサー女性たちはそれほど把握しておらず、婚活をしてみて初めて「えっ実家暮らしってだめなの?」と驚きの様子を見せることがあります。

「実家暮らしの男はないわー」と言いながら「実家暮らしの女はないわー」と言われることを想定していなかったのは宇宙の七不思議のひとつですが、彼女たちからすればそれなりの理由があるようです(一度、家を出た経験がある人は除きます)。

1. 親の意見がある派

「親が過保護で、東京に実家があるのにわざわざひとり暮らしをする意味なんてないといって反対してくる」
「親を説得できない」

2. 経済的余裕がない派

「趣味に給料の半分をぶっこんでいるので、実家を出る金がない」
「好きな職種につけたけど、とにかく給料が安くて不安定なので、正社員になるまでは家を出られない」

3. 時間的余裕がない派

「会社がブラックで毎日終電で帰ってて時間の余裕がない」
「趣味で毎週、地方公演を回りまくってるので、まとまった時間を取れない」
「会社に勤めながら社会人大学院に通っているから、経済的にも時間的にも余裕がない」
「難関試験を受験しているので、それに受かるまでは家を出られない」

4. ひとりじゃさみしい派

「ひとりがイヤ」
「母親と超仲がよくて親友みたいなものだからさみしいし、母もさみしがる」

5. 事情がある派

「家族の介護があるから、家にいる必要がある」
「持病があるので、一緒に暮らす人間が必須」

6. メリデメを考えたうえで実家暮らし派

「東京に実家があるのに、なぜわざわざ高い家賃を払って外に出る必要が? ないでしょ」

7. とくに何も考えていない派

「東京に実家があって周りの友人も実家暮らしなので、普通だと思っていた」
「何度か実家を出ようとはしたけれど、気がついたらこの年まで実家暮らしだった」

「実家暮らしの子は結婚しづらい」って聞いた。でも、結婚したい。

とくに婚活で「えっ実家暮らしってマイナスなの?」と驚くのは「とくに何も考えていない派」の子たちです。

試験勉強や介護、持病など、実家暮らしである理由が明確な人たちは、婚活で聞かれても理由を答えられますが、とくに理由がなく実家暮らしの人が「なんとなくです」「家が東京にあったので...」と答えたらお断りされた、という話は何度も聞いたことがあります。

彼女たちからすれば「東京に実家があり、便利だから暮らしていただけ」なのに、「なんで実家暮らしなんですか?」と婚活で聞かれ、婚活アドバイザーからも「実家暮らしの女性は成婚しづらい」と言われたら、焦って混乱するのは当たり前。

「そんなことで足切りするような男は願い下げ!」

「実家が東京にあるメリットをわからない男はいらない」

と言って「縁がなかった」と思おうとはするものの、「やっぱり実家暮らしだと結婚できないのかな?」とじわじわ心が削られていきます。

たとえマイナスだと思ったとしても、すぐに動ける人は限られます。

実家を出るには数十万単位での資金が必要ですし、婚活といった慣れない戦場で心が摩耗しているときに生活スタイルを大きく変更することは、精神的な負荷もかかります。

経済的にも精神的にもきついとなれば、躊躇するのは当たり前といえば当たり前。

「実家暮らしってなんで?」と聞かれる意味を考えて戦略を選ぼう

私は「実家暮らし=やばい」とは思っていません。

実家暮らしをする理由は人それぞれです。考えていなかった人もいれば、考えたうえで実家暮らしの人もいます。それは男女ともに同じです。

ただ、何割かの女性は「自分は女だからオッケー★」と自分を「実家暮らしのマイナスイメージ」から対象外にしているように思えます。

しかし「女性は実家暮らしでもマイナスイメージがない」時代ではなく、「実家暮らしのアラサー男性」に対して自分が抱いているイメージがそのまま自分に跳ね返ってくる可能性は、きちんと考えておく必要があります。

年収水準の低下と物価の上昇というダブルパンチにより、共働きを志向する男性はどんどん増えています。「この厳しい状況をともに生き延びられる人がいい」と男性が考えるのは自然なことです。

「一緒に生き延びられるかどうか」を判断する指標のひとつとして「実家暮らしかどうか」が使われているのではないでしょうか。

こうした状況をふまえたうえで、事情がある人は「その事情をきちんと受け止めてくれる人を探す」という点を重視して婚活すればいいでしょう。

なんとなく実家暮らしのままなら、戦略はおもに3つ。

1. マイナスイメージを持たれる可能性があるステータスをなくす=実家を出る

メリット:マイナスイメージを持たれる可能性が減る

デメリット:お金がかかる、生活スタイルを変える必要がある

2. 実家暮らしの理由を気にする人には「気にする理由」をヒアリングしてプレゼンする

メリット:生活を急激に変える必要がない、引っ越し資金がかからない、マイナスイメージを払しょくできる可能性がある

デメリットマイナスイメージを払しょくできない可能性がある、インタビュー能力とプレゼン能力が必要

3. 実家暮らしかどうかを気にしない人のみにしぼる

メリット:生活スタイルを変える必要がない、引っ越し資金がかからない=何も変えなくていい

デメリット:マイナスイメージを持たれるリスクをまるまる温存する

人によって選ぶ戦略はもちろん違うでしょうが、「リスクなんてないもん!」と現実逃避することはやめましょう。

「実家暮らしなのはなんで?」という質問の背景には、なにか意図があるのです。その意図を読み解いて適切にプレゼンできる人はすればいいし、プレゼン能力に自信がないならステータスを変えればいいし、なにも変えたくないならリスクは覚悟したうえでターゲットを絞ればいい。

「そこまで結婚したくない」というなら「結婚したい」という目標そのものを見直せばいい。選択肢はいろいろあります。

おびえすぎてもダメだし、現実逃避しても危ないので、ちょうどいいバランスで自分にできる範囲の選択をしてきましょう★

>>連載「でも、結婚したい。」をもっと読む

撮影/出川光 文/ぱぷりこ

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