「USA TODAY」のインタビューでは、これまでタブー視されることの多かったインターセックスについて、自身の体験をもとに赤裸々に語っています。
LGBTIQのI。男女両方の生殖器をそなえて生まれてくるインターセックスHanne Gaby Odieleさん(@hannegabysees)がシェアした投稿 - 2017 4月 25 6:05午前 PDT
染色体やホルモンの異常から、男女両方の生殖器をそなえて生まれてくるインターセックス。国連が発表した統計によれば、インターセックスは全人口の0.05~1.7%を占めるよう。
日本はもとより、海外でもまだまだ認知度や理解度が低い現状があります。私自身も最近まで、ハンナのような人が存在することさえ知りませんでした。
ひとつの体に男性と女性が混在するというのは、どういう感覚なんだろう...。
2度の性別適合手術で、深く傷ついたことも素直に告白Hanne Gaby Odieleさん(@hannegabysees)がシェアした投稿 - 2017 3月 25 12:41午後 PDT
インタビューで「生理や出産がどういうものか知らない。でも男性器はないから立っておしっこをするわけでもない」と語っていたハンネ。
アンドロゲン不応症と呼ばれる状態で生まれたハンネは、10歳のころ、両親から言われるままに停留精巣を摘出しました。そのあと、モデルデビューした18歳のときには、膣を再建する手術も受けたのだそう。
自分の意志でおこなったわけではない2度の性別適合手術で、心が深く傷ついたことも告白しています。
「ただ自分らしくいて。ルールなんてない」ハンネからの心強いメッセージHanne Gaby Odieleさん(@hannegabysees)がシェアした投稿 - 2017 4月 20 11:56午前 PDT
ファッションモデルとして、また表現者として、世間のタブーや偏見を打ち破り、いまではインターセックスを個性としてポジティヴにとらえるハンネ。
インターセックスであることを恥ずかしく思い、苦しむ若者たちに向けて、
「何かの役割に自分を当てはめる必要なんてない。ただ自分らしくいて。ルールなんてない」
と力強いメッセージを送っています。
これは、インターセックスではない私たちにだって当てはまること。体の形や性別にとらわれないで、自分が心地よさを感じるように生きていくフラットさって、見失いがちだけどとっても大切な気がします。
どこか中性的で、妖精のような不思議な魅力があふれるハンネ。
「私は私なんだから。インターセックスである自分が愛おしい!」
ありのままの自分を受け入れる強さとポジティヴさに、心が動きました。
写真/gettyimages
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