ランウェイでは、アンチ・トランプ大統領を叫ぶデザイナーたちのパワフルなメッセージがあふれていました。
白のアンダーウェアで移民問題に疑問を投げかけるメキシコとの間に大きな壁を作って不法移民の侵入を防ぐだけでなく、不法滞在をしているメキシコ人を強制送還させる政治方針を固めつつあるアメリカのトランプ大統領。
そんな理不尽ともいえる彼の政策に真っ向から立ち向かっていったのが、メキシコ生まれのデザイナーRaul Solis(ラウル・ソリス)です。
Joeri Bogaertsさん(@joeribogaerts)がシェアした投稿 - 2017 2月 13 11:45午前 PST
Louise Carmelさん(@louise_carmel_hall)がシェアした投稿 - 2017 2月 13 2:15午前 PST
自身のブランド「Lrs」のモデルたちは「Fuck Your Wall(壁なんてクソ食らえ)」、「No Ban No Wall(弾圧も壁もいらない!)」と書かれた白のアンダーウェアを身に着けて登場しました。
「ファッションは生きかたを変えてきた」幼いころ、貧困や危険から逃れるために、家族でアメリカに渡ってきたラウルは、
「自分自身に直接影響を与える物事に対して、僕たちはみんな責任をもって声に出し、行動を起こさなくちゃならない。ファッションは常に力強くカルチャーを率先しながら、僕たちの生きかたを変えてきたんだ」
と語っています。
もはやファッションはただ着飾って自分を美しく見せるためだけのものではなく、こんなにも人に強いメッセージを投げかけることができる。
その事実にただただ衝撃を受けました。
デザイナーたちが叫ぶアンチ・トランプ政策ニューヨーク ファッションウィークでは、ほかにもたくさんのデザイナーたちが、思い思いの方法で「アンチ・トランプ政策」を訴えています。
「Calvin Klein(カルバン・クライン)」のディレクターでベルギー出身のRaf Simons(ラフ・シモンズ)は、ショーの終わりと最後にDavid Bowie(ディビット・ボーイ)の『This Is Not America』を選曲。
「TOMMY HILFIGER(トミー・ヒルフィガー)」のショーでは、モデルが「団結」を象徴する白いバンダナをつけてランウェイ上に登場しました。
ファッションを通して自己表現するだけじゃない。ファッションをツールとして、社会に政治にパワフルなメッセージを投げかけてより良い方向に変えていきたい、そんな熱いパッションが伝わってきます。
ファッションは、社会の窮屈さ、政治の理不尽さに立ち向かう大きな武器になり得るのです。
[METRO]
写真/gettyimages
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