でも実際に30歳を迎えたら、想像していたほど変わっていない自分がいます。そこで、ほかの30歳のみんなの生きかたを、ちょっと覗いてみたくなりました。
約2,500人の30歳が集まる巨大イベントに潜入先日、30歳だけが集まり、成人式ならぬ三十路式をおこなうイベント「三十路祭り1986-1987」が開催されました。
約2,500人の30歳が、東京ビッグサイトに集合。「同年代との新しいつながりを作る」をコンセプトに、30歳同士のいまを共有する、さまざまな企画が提供されました。
30歳は区切り? それとも単なる数字?ここに参加していた20人の30歳に、「あなたにとって30歳とは?」とインタビューをしてみました。
出てきた答えは、大きくわけてだいたいこのふたつ。
・なにか新しいことを始めるきっかけの年
・あまり変わらない
30歳を人生のひと区切りとし、なにか新しいスタートを切りたいと回答した人の多くは、「20代のうちに、資格の取得や転職などやれることをやっておいた」と話していました。
一方、あまり変わらなかったと回答した人のなかには、「30歳は単なる数字で、そこを目指して何かするという考えはなかった」「自分の節目のタイミングは自分で決める」という意見もありました。
変わるなら、いま。27歳で世界の旅へ出かけたカメラマンまた同イベントには、30歳のアーティストが多数出展していました。
世界を旅したときの水田秀樹さんの作品。
佐賀県から参加したカメラマンの水田秀樹さんもそのひとり。
30歳になったら始めたいことを20代のうちに決めていたそう。そして、27歳で会社を辞めて、1年4か月かけて世界中を旅したそうです。
「僕は前から、いつか佐賀県の良さを広める活動をしたいと思っていました。サラリーマンのままではいつまでも実現できない。変わるなら、いま。そう思って、27歳のときに会社を辞め、世界を旅することにしました」
いつか役に立つと思って学んでいたカメラのスキルをいかし、旅をしながら世界中のフォトコンテストに応募。見事ナショナルジオグラフィックで賞を獲得。帰国後は、旅行中に申し込んでおいた佐賀大学での美術展も実現させました。
この美術展を視察に訪れた佐賀市役員の目に留まり、30歳を前に、佐賀県のPR活動を委嘱されるようになったそうです。
「世界一周を旅したことで、どこででも生きていける力がつきました。どこででも生きていけると思うと、やりたいことを躊躇しないでやれるようになりました」
アクションをおこすと、想定以上に新しいものが手に入る大久保佳代子さんと乾杯。
30歳になる前にアロマやハーブ関連の資格を取り、30代を迎える準備をしたという営業職の女性は、
「資格をとったことを周りに伝えたら、アロマ関連のボランティアの依頼などが出てきて。いつか仕事にできるという自信になっています。なにより良かったのは、職場とは違う人との出会いやコミュニティができたこと。かなり世界が広がりました」
と、アクションをおこすことで、想定以上の新しいものが生み出されたことをよろこんでいました。
会場にいた約2,500人の30歳。ひとりとして同じ人生の人はいないけれど、そして誰かの人生を真似する必要もないけれど、同じ歴史のなかを生きてきた同学年のみんなの話は、30代をどう生きていくかを考えるヒントをくれました。
[三十路祭り]
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