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もう共感しかないネトフリ作品。リアルだから胸に刺さる #グリならギズなら

2016/12/22 22:00 投稿

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新しくスタートする連載「グリならギズなら」。

最新テクノロジーに精通している兄弟メディア、ギズモード・ジャパンと連動し、ガジェットや動画、アプリ、アクティビティなどなど、テックフレンドリーなモノ・コトについて、それぞれの視点で語っていきます。

2016年もあと少し。

いいことも悪いこともあったけど、終わる頃には結局「なんだかんだ良い一年だった」って思えるから不思議。

仕事とか人間関係とか、この一年を振り返ってみて思うのは、自分はまだまだ未完成だな、ということ。

社会に出て何年か経ったのに、ぜんぜん大人になれてない。それどころか、ずっと同じことで悩んでるし(たとえば、あごのニキビとか)、いまだに親に反抗して自己嫌悪になってる。

つまり、人間としてまだまだ未熟ってこと。そんな風にちょっぴりネガティヴうずまく年末は、家にひとりこもって動画三昧が至福。自分と同じような悩みを持ってる人が出てきたら、もう万歳って思う。

というわけで、ベッドでゴロゴロしながら見てるのに、心が万歳してしまう動画をご紹介します。

「わかる!」が止まらない。リアルなラブコメディ

「あるある」「わかるー!」を毎回連発してしまうのが、ジャド・アパトー監督が手掛けるオリジナルドラマ『LOVE』。LAに暮らすミッキーとガスのラブコメディ。

とはいえ、ただの「ラブコメディ」のひと言では片付かないのが『LOVE』のおもしろいところ。

まず、なんといっても突き抜けた登場人物設定。

ミッキーは薬物、恋愛、セックス、アルコールという4つの依存症持ちのアラサー女子。一方のガスは、オタク寄りの冴えない草食系男子。日本の恋愛ドラマだったら絶対にありえない設定で、もうそこからワクワクが止まりません。

そんな個性がつよいふたりは、当然恋愛だって一筋縄ではいかずに遠回りばかり。

ミッキーがガスの仲間内のノリについていけなくて不機嫌になったり、ガスが自分しか興味のないマジックショーにミッキーを連れて行ったり。

観ながら「何やってんのー」とか「それはやっちゃダメなやつでしょ」とツッコみたくなるような展開がいっぱい。

じれったいふたりに、ヤキモキしながら、文句を言いたくなって。それでもなんだかんだ見守ってしまう。

完璧じゃなくて、人間的に嫌なところもダメなところも、丸っと全部見せてくれるのがおもしろい。だって現実には、恋愛ドラマによく出てくるような、顔もよくて性格もよくて...なんて人はいないから。

とにかくリアルなふたりの恋愛。きれいごとにしない展開に、うなずいたり、ほっとできるポイントが満載です。

自分に素直でいればいいんだって思える

リアルな姿を見られる、といえば『テラスハウス ALOHA STATE』。男女6人がハワイにある家でシェアハウスする様子を映したリアリティショー。

恋愛模様も気になるけれど、いちばん惹かれたのは、それぞれの生きかた。

テラスハウスメンバーには、モデルや学生、ウクレレ奏者、家具職人...といったように、いわゆる「会社員」はひとりもいない。だからといって、不安になったりしないで、いまを楽しそうに過ごしています。

そんな姿を見ていると、自分は「会社」という枠にはまることで安心していたんだなーって気づかされた。それと同時に、大切なのって「いま自分がどうしたいか」に忠実に生きていくことなんじゃないか、とも思ったり。

ときには迷ったり、落ち込んだり、気分は常に上を向いているわけではないけれど、自分の気持ちに素直に従って生きていく。それでいいんだ。それでいいんだ。そう思うと、ハワイとの相乗効果でふわっと心が軽くなっていくのを感じます。

あとは、毎回コメンテーターとして登場するYOUさんのファッションも注目。キメ過ぎない、ほどよくゆるい着こなしに密かに憧れています。

Steve Aokiへのイメージが180度変わった

自分の気持ちに素直に従う――。

そんな生きかたを実践しているのが、DJのSteve Aoki(スティーヴ・アオキ)なんだと知ったのは、オリジナルドキュメンタリー映画『I'll Sleep When I'm Dead』を見たから。

現在、EDMのDJとして世界各国のクラブやフェスを飛びまわっているSteve Aoki。

ケーキを投げたり、観客のなかにダイブしたりする彼のパフォーマンスから、すごく派手で華やかな世界の人なんだろうな、というのが最初にもった印象(ファッションも奇抜だし)。

でも、このドキュメンタリーを見終わったとき、Steve Aokiへの印象が180度変わりました。

成功者である父親・ロッキー青木に認めてもらいたいからと努力を重ねて、アメリカでマイノリティであるアジア系ゆえの差別にも負けないで、エネルギッシュに自分の道を拓いていく。

「健気」ともいえる彼の生きかたは、見ているだけでとても勇気づけられる。

国とか人種とか関係なく、本当に好きなことをとことん追いかけていいんだって、Steve Aokiが体現してくれているような気がしています。

3つの作品を見て気づいたのは、皆「未完成な人間」なんだということ。

何かになりたくて、変わりたくて、もっと上を目指したくて。でも、挫折したり、失敗したり、落ち込んだり。ぐらぐらと揺れ動く感情を抱えながら生きている。

別に「大人」っていうものになれなくていいし、人間として未完成なままでいい。彼らの姿を見ていると、自然とそう思えたんです。

ギズモード・ジャパンは、この冬休み、どんなネトフリ作品に注目してる?

[Netflix]

文/グリッティ編集部

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