アメリカ大統領選挙ではヒラリー・クリントンを支援し、選挙の翌日にはいち早くトランプ・タワーの前でメッセージを提示するなど、音楽以外でも精力的に活動しているレディー・ガガ。 レディー・ガガ、自身のPTSDを初告白

その彼女が、長年PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩んでいることを、テレビ番組『TODAY』のなかで明かしました。

PTSDの原因は11年前、19歳のときにレイプされたことで、7年間誰にもそれを明かすことができなかったと言います。

BBCによれば、レイプのことは2年前に公表していましたが、PTSDと診断されたことは、これまで秘密のままでした。

レイプ経験だけじゃなかった。PTSDの原因

その後ガガは、自身が若者支援のために立ち上げたNPO「Born This Way Foundation」のWebサイトで、自身のPTSDの症状や原因について長文のメッセージを公開しました。

それによると、ガガはいまでも毎日、家を出たり、見知らぬファンから触られたりといった些細なことでもパニックにならないかと注意が必要な状態にあるそうです。また、過去の痛みを追体験したくないあまり、「心ここにあらず」といった「解離」という状態になることもある、と認めています。

さらに、PTSDの原因となっているのは、レイプだけではなかったようです。

上記のメッセージには、2013年の「Born This Way Ball」ツアー中あまりにも忙しすぎ、体の不調を訴えても周囲から聞き入れられなかったことがPTSDを引き起こした、とつづられています。

そのツアー終盤には結局腰の痛みで手術を受けるほどになり、ツアー日程をキャンセルすることになってしまいました。激痛のなかでも生真面目に、限界になるまで踊っていたのかと思うと、胸が痛みます。

「私は自分の夢を絶対にあきらめない」

ガガはメッセージのなかで、PTSDの症状がひどくなると仕事に支障をきたすほどだと認めながら、それに負けずに力強く立とうとしています。

そして、同じ思いを抱える人に向けて、こんな風に書いています。

「私は強くパワフルな女性で、私のチームや家族、友人、医師たち、そして決して私を見捨てないであろう素晴らしいファンからの愛情を受けています。私は自分のアートや音楽への夢を絶対にあきらめません。私はこの痛みを乗り越える方法を学び続けます。私にはそれができるはずだから。私の話に共感できるなら、あなたにもきっと乗り越えられるということをぜひわかってほしい」

ガガのように成功していて、自信にあふれているように見える人でも、乗り越えられずにいる心の痛みがあるんですね...。

それをオープンにしてくれたことで、PTSDのような深刻な症状のない私でも、悩みを一緒に乗り越えたくなりました。

TODAY, BBC, Born This Way Foundation

写真/gettyimages



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