英経済誌『エコノミスト』の調査による「世界で済みやすい都市ランキング」で、1位に輝いたオーストラリア・メルボルン。

先日、この街を訪れる機会があったのですが、メルボルンならではのカフェ文化に、住みやすさの秘訣がかくされていました。

月曜日。朝10:30のカフェ

市内でも最も有名なカフェ通りを訪れたのは、月曜日の朝10時30分ごろ。100メートルほどあるカフェ通りは、店内外問わず、コーヒーに舌鼓を打つ人で埋め尽くされています。

ほとんどの人が友人や家族らしき人と会話を楽しんでいて、私のようにひとりでお茶をしに訪れる人はあまり見かけません。そして、パソコンを広げて仕事をする人がいないことに、同じ曜日、同じ時刻の東京を思い出し、とにかく驚きました。

世界一住みやすい街であると同時に、盛んなカフェ文化でも知られるメルボルン。とはいえ、決してサービスがいいというわけではなさそう。むしろ、接客やサービスだけで言えば、日本の方がはるかにレベルは高いと思います。

メルボルンのカフェでは、店が混んでいると注文を忘れられる...なんてことは珍しくありません。たっぷり注がれたコーヒーが受け皿にこぼれている場面にも遭遇しました。

でも、だれも怒ることはありません。それどころか、「ちょっと、僕の注文忘れてないかい?」「あら、本当だ。ごめんね」というやりとりを笑顔でかわしています。

時間に追われず休む場所。そんなカフェのありかたを思い出しました。

東京を世界一住みやすい街に変えない?

東京で働く女性にとって、カフェといえば、「時間がない朝に手早く軽食やコーヒーを口にできる場所」「仕事の気分を変えるために利用する場所」になりつつあります。

しかし、カフェ文化最先端の街・メルボルンでは、「家族や友人との時間を楽しむ場所」「お客も店員も同等に接し、その日一日の始まりをみんなで楽しむ場所」。

メルボルンを訪れ、日本でもやりたいなと思ったのが、そんなカフェの使いかた。きっと、時間に追われる東京でも、イライラを感じることなく、やさしい気持ちと心の余裕が手に入りそうです。

東京が自分にとって世界一住みやすい街へと変わったら、最高です。



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