パーティごとに目的は違うものの、かなりの確率で求められるのが「セクシーさ」です。
アメリカ人の女性は、派手な色や光沢のある素材、体のラインが見えるようにドレスアップをするのが大好き。
ヨーロッパや東京の感覚でスタイリングをすると満足してもらえないことが多く、これがなかなか難しいのです。
弁護士ケイティのパーティスタイルITバブルの影響で、世界でいちばん家賃が高い街になってしまったサンフランシスコ。
先日、そのなかでもとくにセレブの地区・マリーナに住む、40代の弁護士ケイティのパーソナルスタイリストを頼まれました。
今回の目的はサンクスギビング(感謝祭)のパーティで、予算は1000ドル(約10万5千円)。親類の集まるパーティで、彼女のリクエストは「品のあるセクシー」。
そう、またセクシーを求められてしまいました。
そこでまず、最初に私が提案したのが、光沢のある素材のミニスカートを取り入れた大人キュートなスタイリング。
Wendy Nguyenさん(@wendyslookbook)が投稿した写真 - 2016 9月 16 7:35午前 PDT
次はブラック系でエレガントにまとめた、足が長くセクシーに見えるハイウエストのミニスカートのスタイリング。
Wendy Nguyenさん(@wendyslookbook)が投稿した写真 - 2016 8月 15 7:24午前 PDT
これらが私の思う「品のあるセクシー」です。
しかし、ケイティからは
「これはセクシーじゃないわ。もうちょっと体のラインが見えるドレスがいいわ」
と言われてしまいました。
アメリカ人女性との「セクシー」の違いここがいつも私がぶつかる壁。
私が思う「セクシー」と、多くのアメリカ人女性が思う「セクシー」に温度差があるのです。
アメリカでは胸とお尻が強調された、ボディコンシャスなドレスアップが女性にも男性にも人気があります。
もちろん下品になるのはNGですが「できるだけセクシーにしたい!」と思う女性が非常に多いのです。
Macy'sさん(@macys)が投稿した写真 - 2016 5月 3 9:16午前 PDT
ヘアスタイルも圧倒的に人気があるのはロングヘア。メイクだって、ドレスアップの時はマライヤ・キャリーみたいな派手なメイクが実際多いのです。
EXPRESSさん(@express)が投稿した写真 - 2016 10月 22 1:05午後 PDT
結局ケイティがOKをくれたのは、こんな感じのボディコンシャスなブラックドレスでした。
セクシーのポイントはウエスト私の思うドレスアップスタイルは、エッジの効いたコンサバティブ。
セクシーは後付けの私のスタイリングを、アメリカ人女性に満足してもらえるのはなかなか難しいのです。
そこでもっとアメリカ人女性の「セクシー」を勉強しようと、20代後半〜30代後半くらいの女性が出席する、IT系のベンチャー企業のパーティに参加しました。
意外にも、彼女たちのドレスはブラック系、ホワイト系とシンプル。しかも、ホワイト系ではレース素材の乙女っぽいドレスもありました。
しかし、ポイントはウエスト。みんなウエストラインがはっきりと見えるドレスを着ていたのです。
アメリカでは、ワークアウトをして体を鍛えている人が多いこともありますが、多少体型が太めの人でも胸やお尻を強調することに抵抗を持っていません。
お尻が大きいほうがセクシーだという概念から、よりお尻が強調されてウエストがしまって見えることもあります。
普段はヌーディに、パーティではしっかりメイクそしてポイントはやっぱりメイク。みんなテイラー・スウィフトみたいな真っ赤なリップとブラックのしっかりアイライン。
普段はヌーディメイクのアメリカ人女性ですが、パーティではまだまだしっかりとベースメイクもしている人が多い様子。普段のメイクとしっかりわけることで、ドレスアップを楽しんでいるのが、アメリカ人の特徴かもしれません。
それにしても、「セクシー」という概念が、国や価値観によってこんなにも変わるというのは、驚きです。
写真/gettyimages
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