以前、キム・カーダシアンが自身のヌードをInstagramに公開したことが話題になりました。それきっかけに、テイラー・ヒルやミランダ・カーなどの海外セレブもこぞってヌードをアップ。
Kim Kardashian Westさん(@kimkardashian)が投稿した写真 - 2016 3月 7 12:07午前 PST
Taylor Hillさん(@taylor_hill)が投稿した写真 - 2016 4月 5 2:29午後 PDT
Mirandaさん(@mirandakerr)が投稿した写真 - 2015 8月 24 12:13午後 PDT
いまでは、若者の間でもブームとなっているというのだから驚きです。
SNSで自分のヌード姿を公開するなんて、何を考えているの? と疑問に感じますが、掘り下げてみると、「他人にありのままの自分を認めてもらいたい」という思いのほかに、「退屈な毎日のなかでスリルを感じたい」という隠れた欲求が見えてきました。
ヌードセルフィーは本当の自分に戻れる場所SNSをやっていると、セルフィーを頻繁にアップする人には、つい「自己顕示欲が強い」というイメージを抱いてしまいます。
でも、ヌード姿の自分をSNSで公開する人は、たんに自己愛が強いだけじゃないみたい。
オーストラリアのウェスタンシドニー大学院生が行った調査によれば、
「ヌードセルフィーは、目まぐるしい日常生活のなかで様々な自分を演じなくてはいけない若者が、唯一素の自分に戻れる秘密の場所でもある」
とのこと。
職場や友だち、SNSなど、それぞれがたくさんのコミュニティを抱えているいま。ときと場合によっては、自分のキャラクターを使い分けることがあります。
そんな毎日に疲れた人が、本当の自分になれる逃げ場所として、ヌードセルフィーが使われているようです。
自分を理解してくれる人とだけつながりたい体型や身体の悩みについて、フォロワーの目を気にせず自由に投稿・発言できるTumblerの「Body Positivity(ボディポジティビィティ)」の存在も、ヌードセルフィーにハマる若者が増えている理由のひとつ。
ネガティヴなコメントをしない、いつも「いいね!」をクリックしてくれる仲間にだけ、自分のありのままの姿を見せるのです。
素の自分を愛してほしいけれど、傷つくのは嫌。そんな若者の複雑な心の声が聞こえてきます。
退屈な毎日に刺激が欲しい自己確認と他人からの承認以外に、退屈な毎日に刺激を求めてヌードセルフィーをアップする場合もあります。
スカイダイビングにハマる人と同じように、「平凡な毎日がつまらない。何かワクワクハラハラするような経験が欲しい...」という理由から、スリルを味わえるヌードセルフィーに挑戦したくなるのだとか。
スマートフォンひとつあればいいという手軽さも、ヌードセルフィーに手を出しやすい理由ではないでしょうか。
美しい自分を見て欲しい。本当の自分を理解してくる人と繋がりたい。スリルを味わいたい――。
いろいろな欲求をSNSで発散する若者たち。ブームはまだしばらく続きそうです。
[i-D]
写真/Shutterstock
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