デザイナーとしてだけでなく写真家としても活躍するなど、多彩なキャリアの持ち主です。
そんな彼が、新たに「カール・ラガーフェルド・ホテルズ・アンド・リゾーツ」を立ち上げ、ホテルチェーンを展開することを発表しました。
ホテルを全面的に手がけるのは今回が初めてですが、じつはこれまでにも高級ホテルのリノベーションデザインにも携わったことがあるんです。
得意なモノクロデザインでシックな空間作り© KARL.COM 2016
彼が手がけたひとつめのホテルは、モナコの「Metropole」。
ここでは、ホテルの庭園内にあるバー&海水の温水プール「オデッセイ」をデザインし、ラグジュアリーな空間を見事に演出しました。
© KARL.COM 2016
壁紙やインテリアの基調となったのは、カールが得意とする白×黒のバイカラー。どこか未来的な雰囲気が漂っています。
© KARL.COM 2016
プール横にある壁面もモノクロに統一されていて、まるで近代美術を鑑賞しているかのような気分に。
残念ながら、現在オデッセイは2017年2月28日まで一時的に利用できないとのこと。その代わりに、ホテル近くにあるプールが利用できるそうです。
シンプルなのに華やかなロビー© designboom 2016
続いてカールが手がけたのが、カナダ・トロントにある「Art Shoppe Lofts + Condos」というコンドミニアムのロビーです。
モダンなデザインで、やはり単色のトーンですっきりとまとめられています。
洗練された空間のなかにも、よく見ると壁には多くの本が収納されてあり、実用性も高いデザインです。
© designboom 2016
同じ建物にあるもうひとつのロビーも、スタイリッシュな空間になっています。
一般的な高級ホテルは豪華絢爛な装飾が施されており、ゴールドや大理石が光る空間が多いですが、カールの作るロビーは単調に統一されていて、装飾も少なめ。そのシンプルさが、新鮮でとても魅力的です。
第一号店はマカオ「カール・ラガーフェルド・ホテルズ・アンド・リゾーツ」は、記念すべきホテル第一号店を、2018年に中国・マカオのグランド・リスボア・パレス内にオープンする予定。
早くも世界中のメディアが大注目しています。
現時点ではどのようなデザインになるかは未公開ですが、美の感覚が研ぎ澄まされたカールなら、想像を超えた空間を作り出すこと間違いなし。
そのうえ、第一号店が日本からアクセスしやすいマカオときたら、もう行くしかありません。
[Metropole, Art Shoppe Lofts + Condos]
写真/gettyimages
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