ファッションを楽しみたい。
その気持ちには、国も文化も宗教もなんにも関係ない。
そう強く実感させてくれたのが、世界各国で開催されているムスリムファッションショー。
「ヒジャブ(頭を覆う布)」や、「アバヤ(肌の露出を避けるために身体を包む衣装)」といった、イスラム教徒の女性「ムスリマ」たちのファッションを発信するイベントです。
固定概念を取り払うカラフルなコレクションたち
驚いたのは、そのスタイリッシュさ。
これまで、なんとなく黒い服が多いイメージだったムスリムファッション。
でも、ランウェイに登場したのは、黄色やオレンジ、赤といった鮮やかでファッショナブルなコレクションたち。
「ムスリムファッション=黒」という固定概念を、みごとに取り払ってくれました。
繊細なレースがたっぷり施されたアバヤは、まるでウェディングドレスのよう。白いヒジャブをつけることで全身に一体感が生まれます。
ハイブランドのファッションショーでも登場しそうな、エレガントなスタイル。モノトーンなアバヤに対して、カラフルなヒジャブがアクセントになっています。
何世紀にもわたって、身体を隠してきたムスリマたち。
彼女たちは、制限された条件を最大限に生かして、自分たちなりのファッションを確立したのです。
文化も宗教もまったく違うけれど、思いっきりファッションを楽しんでいる姿に、彼女たちをとても身近に感じました。
ファッションを楽しむ気持ちは世界共通
そんなムスリマたちの最新カルチャーを発信するムスリムファッションショーが、今秋なんと日本初上陸。
2016年11月22日(火)、23日(水)に開催される「ハラールエキスポジャパン2016」の「TOKYO MODEST FASHION SHOW 2016」でお披露目されます。
ムスリマたちの美の進化を、東京でのぞくことができます。
開催日:11月22日(水)~23日(水)
場所:〒111-0033 東京都台東区花川戸2-6-5
東京都立産業貿易センター 台東館
文/浦田昆
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