そう思いたいし、そうであるときっと人生の幸福度は増すはず。
人生の幸福度。東京がもっとも低い結果に
2017年のカタログがローンチとなったイケアの発表会。そこで興味深い調査結果(※)を目にしました。
「人生の幸福度」と「家に対する満足度」が、東京がもっとも低いという結果が出たのです。
東京に住む者として少しショックをうけました。
東京は、女性がひとり暮らしできるくらいには治安はいいし、美味しいお店もたくさんあって、世界中の料理が集まってる。駅ビルに行ってしまえば、洋服から本、コーヒーだってあるし、都心には緑が多い公園もたくさん。
それなのに、人生の幸福度が最下位。逆に、幸福度が高いのは、上海、ムンバイ、ニューヨークの順。
興味深いのが、家に対する満足度が高い人は、人生の幸福度も高い結果になっているということ。人の目を気にせず、思いっきりリラックスできる場所であるはずの家が心地よいことは、幸福度を上げてくれる大きな原因といえそうです。
家族とよりもひとりで過ごしたい、東京人
また、家で自由な時間ができたときの過ごし方について聞いてみると、各都市の平均では「家族と過ごしたい」と回答した人がもっとも多かったのに対し、東京では「ひとりで過ごしたい」と回答した人がもっとも多い結果となったそう。
「ひとりで過ごしたい」という気持ちが強い人が多い東京。仕事そのものの疲れというよりも、人間関係に疲れているような印象です。
家族との交流よりWi-Fiが大事
さらに、家族との関係性を育むため重要なことは? という質問に対し、全体の23%が、家族交流の場よりも、Wi-Fi接続の方が重要だと回答しています。
インターネットが世界に誕生して約30年。
もう本当になくてはならない存在ということが証明されている気がします。
この結果を冷たいとか、個人主義だとして批判するより、ネットが、人間関係をよくしてくれるツールととらえて生きていきたいな、と感じます。
「ていねい」とか「暮らし」とかの言葉をよく目にします。でも、毎日はそんなとくべつなものではなくて日々の生活の連続。そんな生活の基盤となるのが自分の家。
「完璧じゃない。でも、すごく楽しい!」を感じられるような家がいいな、と思います。だって、家のなかは自分だけの世界だから。
※ 東京、ストックホルム、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ムンバイ、上海、モスクワ、チューリッヒ、マドリッド、トロント、シドニーの世界の13都市で、18歳〜80歳の男女合計13,707名に対して行った「家」をテーマにした調査。
[イケア・ジャパン]
文/グリッティ編集部
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