...というと、長野や北海道など、東京ではないどこかを思い浮かべがち。でも、意外と都会にも自然がたくさんあるんです。
そう気づかせてくれたのが、「ネオナチュラル」が開催した自然観察セミナー。
スキンケアのメーカーである「ネオナチュラル」が自然観察なんて、不思議な組み合わせ。でも"自然"と"肌のしくみ"にはある共通点があるとのこと。
真相をたしかめに、新宿御苑へ行ってきました。
ミシュラン三ツ星、新宿御苑で自然に触れる
伊勢丹から歩いて数分のところにある新宿御苑。
あまり知られてはいませんが、じつはミシュランで三ツ星の評価を得ている、東京を誇る公園でもあります。
今回の自然観察のテーマは、五感を使って自然や生命に触れること。ルーペを手に、いざ観察です。
上を見上げると、さっそくかわいい実を発見。栗に似ていますが、「スズカケノキ」の果実。諸説ありますが、鈴がたくさんかかっているような見た目からその名がついたと言われているそう。
今度は下に落ちてる木にぐぐぐっと近づいて観察。ふつうの木かな? と思いのぞいてみると、ルーペ越しに見えてきたのは、動物の性質とキノコの性質をもった「粘菌」と呼ばれる、小さな小さな生物たち。
また、落ち葉をかき分けると現れたのが、ダンゴムシやミミズなどの小さな虫たち。なんと、人間の片足分の面積だけで約126万匹の虫や微生物がいるそう!
上を向いたり、下を向いたり。
ほんの少し歩くだけででも、いままで景観の一部でしかなかった公園の木々や草花が、密接に自分と関わっていたこと、自然によって生かされていることを実感できます。そして、都会の真ん中でこんなにも自然を感じられることが新鮮でした。
自然と肌のしくみの共通点「菌」
そして、このしくみこそ、肌と自然の共通点。
鳥や虫、細菌などのさまざまな生き物によってバランスを保っているように、私たちのからだの中にも菌がいて、バランスをとってくれているのです。
「私たちの体にも自然界と同じく、いろいろな菌がいます。そのひとつが"皮膚常在菌"と呼ばれるもの。腸と同じく、善玉菌や悪玉菌、ヒヨリミ菌があり、うるおいやキメ、肌トラブルの起きやすさに関係しているんです」
と教えてくれたのは、ネオナチュラル広報・相川さん。
「善玉菌の多い肌は、キメが整って環境の変化やストレスにゆらがない丈夫な肌になります。一方で、悪玉菌の多い肌は環境変化やストレスで荒れやすく、化粧品トラブルも多いということなんです」
つまり、美肌になりたかったら善玉菌を増やすことが近道ということ。
善玉菌が多い肌にするには?
善玉菌は皮脂をエサにして増えていくため、強い洗浄剤による洗顔では、善玉菌が育ちません。必要なものは残しながら不要なものだけを洗い流すことが大切。
また、エサとなる水分と油分を自然由来成分で補って、善玉菌を減らさないようにするのもポイントだそう。
とはいえ、相川さん曰く
「スキンケアでできることはじつはたったの3割でしかありません。残りの7割は、食事や生活習慣の改善こそが大切」
とのこと。
太陽を浴び、自然に癒されながら歩く。
新宿御苑での自然観察は、まさしく生活習慣を整え、きれいな肌をつくるひとつの方法。
週末、ぶらりと公園でリフレッシュすることで、楽しみながらきれいに近づく。東京のグリーンに癒されて、さらに美肌になれるなら、習慣にしたくなります。
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