ジメジメした梅雨の時期は、なにかと身体に不調がでてきて、重ーい気分。
この「梅雨だる」現象には、原因がありました。
「梅雨だる」現象の原因って? 自律神経の乱れ
まず原因のひとつが、自律神経の乱れです。
気圧が低い梅雨の時期は、空気中の酸素が少なくなります。そのため、身体は活動を最小限に抑えようと、本来であれば活動的な昼どきでも、副交感神経優先してお休みモードになってしまうとのこと。
これによって、自律神経のリズムが乱れやすくなってしまうのです。
湿邪(しつじゃ)
ふたつめの原因となるのが、「湿邪」。
湿度の高い環境では、しっかりと汗をかくことができず、体内に余分な水分や老廃物が溜まり、血行が悪くなってしまいます。このような身体に不調を引き起こす湿度や湿気を、漢方医学では「湿邪」と呼ぶのだそう。
自律神経の乱れと湿邪のふたつの要素こそが、頭痛や肩こり、イライラやだるさなどの「梅雨だる」現象の原因なのです。
「梅雨だる」を吹き飛ばす解消法
約1か月も続く梅雨。その期間を「梅雨だる」状態のままで過ごすのは、辛すぎます。
そこで、東京有明医療大学教授・川嶋朗先生が教えてくれた「梅雨だる」解消法のなかから、いますぐに取りいれられる簡単な方法をご紹介。
ぬるめの炭酸入浴
高い湿度のせいで体内に溜まった汗や老廃物を流すには、炭酸入浴がおすすめ!
38~40度のぬるめのお湯に、炭酸ガス入りの入浴剤を入れて、ゆっくりと浸かってみて。炭酸が温浴効果を高めるので、血のめぐりが良くなって、体内の老廃物を排出してくれます。
除湿ツボを刺激する
体内の余分な水分や老廃物を排出したいなら、除湿のツボを刺激するのも効果的です。除湿のツボは以下のふたつ。
・湧泉(ゆうせん)...土踏まずのやや上、ひと差し指と中指の骨の間にあるツボ。体内の水分バランスを調節し、血液の循環を改善してくれます。
・三陰交(さんいんこう)...内くるぶしの中心から、指幅4本上がったところにあるツボ。生理痛、生理不順、冷え症、むくみなど、女性特有の悩みに効果があり、「女性の万能のツボ」と言われています。
湿気や気圧の影響をうけ、どうしても不調を感じやすい梅雨。解消法を取りいれつつ、うまく「梅雨だる」と付き合っていきたいところです。
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photo by PIXTA
文/グリッティ編集部
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