総務省統計局のデータによると、日本人が1か月に外食で使う金額は、平均で約12,200円。なかでも夏休みのある8月が一番多く、平均で14,900円の支出という結果になっています。
できることなら飲み会でかかるお金を抑えたい!
そこで、知っておきたいのがアメリカの「MONEY」というファイナンスのサイトに紹介されていた、興味深い分析です。
週2回飲みに行くだけで年間76万円かかる!?
アメリカ、特にニューヨークのような都会では、物価が東京よりも高いうえにチップやタクシー代なども支出に加わります。外食を週2回する際、一週間に6、7杯飲むだけでも年間で約$7,000 (約76万円)かかる計算になります。
"With most people ordering two drinks, plus tip, you are looking at around $40-$50 for the evening. On the weekend...You will be looking at around $100 for the evening, depending on where you live. Do the math. $160 per week, or roughly $650 per month, can easily be spent by someone who enjoys six or seven drinks a week when they go out to bars or restaurants. By going out just a couple of nights a week, and drinking moderately, you're spending over $7,000 a year."
「ほとんどの人が一晩に2杯注文するとして、チップも足すと$40~$50に。[更に週末は]住む場所によっては一晩約$100はかかる。計算してみると、週に6・7杯飲んでいる人はバーやレストランで週に$160,つまり月に$650かけていることになる。週2回、大して飲んでいなくても、年間$7,000かけている計算になる」
では、東京に住む女性の場合はどうでしょうか? 30代の女性が1回の飲み会で平均2杯お酒を飲むとします。もちろん、食べ物もちゃんと美味しいものが食べたい。
すると大体、一人4,000円~5,000円かかります。週に1回外食したとしても月に16,000~20,000円。週2回なら32,000円~40,000円。決して「安い」といえる金額ではありません。
できることなら、お金はスマートに使いたい。どうすればもっと飲み会での支出を抑えられるのでしょう?「MONEY」では、いくつかスマートなコツが紹介されていました。
1. 現金だけを持って出かける
「MONEY」では、外食の際はクレジットカードを自宅に置いてからでかけることを勧めています。
「クレジットカードやデビットカードでお金支払うのはいとも簡単だけど、現金には終わりがあるのでいくら使用したかが目で見てわかる。現金がなくなったら、帰る時間です」
仲のいい友人同士なら、あらかじめ予算を決め、その予算に合った場所で食べるのが気楽でいいかもしれません。
2. ハッピーアワーを有効活用する
ハッピーアワーのあるお店は、夕方5時頃から7時頃までの限定された時間で、ワインやカクテルが半額になったり、生ビールが1杯200円になったりすることも。早めに仕事が終わった日は、ハッピーアワーを狙って行けば、お得にお酒を楽しむことができます。さらに、「MONEY」はこう助言しています。
「みんなが出かけてる時間に出かける必要性ある? 友だちと一緒にいるならもっと早く出かけちゃえばいいのでは?(ハッピーアワーの後)友人の家に遊びに行くなどして夜を締めくくるという手も」
3. 飲みに行く前に家で食べたり飲んだりしてから出かける
これはとてもスマートな方法! お腹ぺこぺこの状態で飲み屋に着いてしまうと必要以上に最初に頼んでしまって結局残してしまうことになりかねません。お店に着いたときにお腹がある程度満たされていたら冷静に注文できそう。
さらに「MONEY」は、
「食べ物はあっという間にお金がかかってきます。お腹いっぱいの状態で出かければ、無駄に高い金額の食べ物を頼む必要がなくなるだけでなく、酔っ払わずにすみます」
と勧めています。
4. 注文と注文の間に水を飲む
話がはずむとついお酒もぐいぐい飲んでしまいがちだけど、お酒を一口飲んだ後にお水を一口飲めば、お酒もすぐには減らないし酔いがまわりにくくなって一石二鳥。「MONEY」によると
「お水はそもそも大体のお店で無料で時間をかけて飲めばお金もかかりにくい。さらには酔っ払うのを防いでくれて二日酔いの重さも減らしてくれます」
個人的にはお酒の合間に「白湯(さゆ)」をよく飲んでいます。白湯は胃にやさしいうえに、冷たいお酒を飲むときは、体の冷えを防いでくれます。
5. 興味のない飲み会には行かない
「なんとなく」とか「暇だから」の理由であまり楽しくないメンバーと飲みに行って、結局「行かなきゃよかった」と思ったこと、ありませんか? 付き合いだけの飲み会や、誘われた飲み会のすべてに行っていては、支出は増えるばかり。自分にとって、一緒に時間を過ごす価値のあると思う人のいる飲み会だけに行けば、支払いも気持ちよくできます。
6. 家飲みをする飲みに行くと簡単にかかってしまう4,000円。その同じ金額で友人たちと家で飲めば、ワイン2本とお惣菜や食べ物が買えてしまいます。料理するのが面倒なら、美味しいお惣菜を買っても外で食べるよりは安いはず。さらに、人を家に呼ぶと家も片付けられて良いことばかり。家なら気兼ねなく足も伸ばせてリラックスできるので、心から楽しむことができます。
東京に住んでいると、ちょっとしたことでお金がかかってしまいます。でも、支出は簡単なコツで抑えられます。自分にとって気持ちのいいお金の使い方ができるようになることが理想ですね。
[MONEY]
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撮影/出川光
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