なんだか、パカパカしたくなってきた
RAZRはiPhoneが生まれるひとつ前の時代、世界で一番売れた携帯電話だったらしいです。日本ではマイナーな存在でしたが、RAZRに限らず、スマートフォン時代の前はみんなパカパカしてましたよね。
上のPVを見て、あのパカパカの気持ち良さとともに、もはやレトロになってしまったデザインへの懐かしさがこみ上げてきました。最近のスマートフォンはガラスと金属をくっつけた板みたいなものになっていますが、みんながiPhoneの前に使っていた携帯電話はプラスチック山盛りで、アンテナとかボタンとかストラップを付けるための穴とか、今思えば余計なものがいっぱいありました。でも、ムダを削りに削ってミニマルが普通になってしまった今、あのゴロンとしたフォルムが逆に新鮮に映ります。
じつは最近、パカパカ携帯の復活を予言する出来事がすでに起こっていました。アデルが3年ぶりに発表した新曲「Hello」のプロモーションビデオの中で、パカパカ携帯を使っていたんです。可愛いです。
アナ・ウィンターもアデルもパカパカ携帯
米国VOGUEのアナ・ウィンター編集長がパカパカ携帯ユーザーであることも有名です。
TechTimesによると、米国では2015年、旧型携帯電話の販売台数が約10%増加し、合計2,420万台も売れたそうです。
ファッションにおいても、最近は90年代のリバイバルが始まっています。90年代とひと口に言ってもグランジとかミニマリズムとかいろいろな要素がありますが、今まであまり注目されていなかったのは、初期のモバイルテクノロジーの愛すべきダサさじゃないでしょうか。
考えてみれば、ファッションでは90年代に限らずあらゆる年代がミックスされるのが今なのに、テクノロジーのデザインはつねに似たような「最新」を追求しています。デザインも機能もだいたいみんな同じように飽和してきたスマートフォン、このへんでもっともっと多様化していいような気がします。というわけで、RAZRの登場が楽しみです。
[NYLON]
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