でもときどき都会から離れて、ふかふかの土の感触をたしかめたり、悠々と枝葉を広げる木を仰いだり、全身で自然を感じたくなるときがあるのもまた事実。
とくに疲れた日や弱ったときは、「今すぐ都会を離れて遠くへ行きたい」なんて思います。そんなときにすぐに行ける「森」を発見しました。
世界初の写真集
すぐに行ける森とは、森の撮影をライフワークとする写真家・小林廉宜さんの写真集「森 PEACE OF FOREST」(世界文化社)のこと。
この写真集には、彼が20年にわたり撮り続けた、熱帯から寒帯までのさまざまな国の森の姿が収められています。
その数はなんと、世界24ヶ国、47ヶ所の森におよぶそうで、日本初・世界初の写真集となっています。
ページをめくって森へトリップ
ページをめくるごとに、世界各地のさまざまな森の姿が目の前に広がり、まるで本当に森のなかにいるような感覚に。
ブラジル・アマゾンの熱帯雨林。うっそうとした木々たちから、濃厚な香りが漂ってきそうな写真。その土地の熱気が感じられます。
ニューヨーク郊外にあるため池と森。映画「スリーピー・ホロウ」の舞台にもなっているそう。幻想的な美しさに心惹かれます。
黄金色に染まるバオバブの木。いつか自分の目で見たい景色ですが、それが叶うまではこの写真を眺めていようと思います。
どこの国の風景? と思ったら、樹海と富士山でした。日本ではないみたいな写真。富士山をこんな風に切り取ることもできるんですね。
あわただしい毎日や騒がしい都会に疲れたときに開けば、ギザギザした心が落ち着いていきそうです。