それはH&Mがパリのルーブル宮殿内にあるパリ装飾芸術美術館とコラボした、2016年のコンシャス・エクスクルーシブ・コレクションで発表される新作のなかにありました。
女性を美しく引き立たせるドレス
それがこちら。風をはらんだように、しなやかに揺れる姿から目が離せないこのドレス。よく見るとルネサンス期を代表するボッティチェッリ作「プリマヴェーラ(春)」の三美神が見えます。
理想の女性の徳目とした「愛」「純潔」「美」を象徴する女神たちのなめらかな肌が、着ている女性をより美しく引き立たせてくれそうです。
幻想的な美をまとう 絵画「ユピテルとセレメ」(左)
そしてこのコレクションのキャンペーンモデルでもあるジュリア・レストイン・ロイトフェルドがお気に入りのアイテムとして挙げたのが、ギュスターヴ・モローの絵画にインスパイアされたという、こちらのアシンメトリックなミニドレス。「ユピテルとセメレ」や「オイディプスとスフィンクス」の一部と思われる画が交じり合う神秘的な一着です。
がんばりすぎない美しさと環境への配慮、モダン・クールを体現しているという彼女の着こなしにも注目したいところです。
環境配慮をより高めたコレクション
このコレクションではオーガニックシルク、 ヘンプ、 リサイクルリネンといった環境に配慮した素材を採用。さらにリサイクルガラスからつくられたビーズ、古着のデニムから再生された素材で作られたデニマイトなどの新しい画期的な素材も使われています。なかでもH&Mはデニマイトを使用する初のファッション企業となるのだとか。
また3種類のウェディング・ドレスも登場するので、エシカルウェディングを希望する花嫁にはおすすめです。
これら歴史的アートからインスピレーションを得てデザインされたコレクションは、国内では「H&M SHIBUYA」のみ。世界各地では約180店舗およびオンラインにて、4月7日(木)より発売予定です。