鎌倉で椿を愛でる。野点スタイルのお茶会

鎌倉の春は、寺町ならではのうつくしさがあります。寺社の敷地内で次々とつぼみをほころばせる季節の花々。古い家が多いので、民家の庭先でも春の訪れに木々たちがぐんと枝を伸ばし、いたるところでやわらかな日差しをうけた春の花々が町を彩ります。

野点スタイルで気軽に茶席を楽しむ

そんな鎌倉のさきがけの春をめでようと毎年この時期に開催されるのが「椿茶会」。野点スタイルで、30分ごとに抹茶席と煎茶席が交互に変わるユニークなコラボ茶会です。

お茶と一緒にいただくのは鎌倉の人気創作和菓子「手毬」による椿の生菓子。何度手にしても食べるのがもったいないかわいさで、春を愛でるにぴったり。

椿にちなんだお茶の道具もうつくしく、自然の風やにおいを感じながら、目と舌で季節を味わえるのが野点スタイルの醍醐味のひとつです。お茶の心得がなくても大丈夫なので、茶会の楽しみ方に親しむよいチャンスになりそう。

会場となる「たからの庭」は、訪れた人は誰もが鎌倉にこんな場所が？ とおどろく自然あふれる北鎌倉の隠れ家的スペースです。

春を楽しむトピックも満載

この椿茶会は椿祭のイベントのひとつで、ほかにも椿をモチーフにした日本画や消しゴムはんこを使ったバックづくりや旬の野菜を使ったランチなど春を楽しむトピックがたくさん開催されています。

せっかくなので、着物で参加したいという人のために着物レンタル＆着付けのサービス（各500円）や、緑いっぱいのすてきな庭でさらにリラックスをしたいという人のために椿油を使った頭ほぐし（15分1,000円）といったメニューもそろっているそう。

桜の開花まで、あともうすこし。春色に彩られた鎌倉で春の恵みをたっぷりと吸いこんでみてはいかがでしょう。

［たからの庭］