北ヨーロッパの国々は、長い冬を越すための保存食づくりが上手で、主食はジャガイモ。どこか、昔の日本と似ている雰囲気も持ちあわせた北欧の食卓を、東京でも体験することができます。

北欧の家庭料理は、歴史と文化のマリアージュ

「Husmanskost（ヒュスマンスコスト）」と呼ばれるスウェーデンの伝統的な家庭料理を提供しているのは、六本木の北欧料理店「Lilla Dalarna（リラ・ダーラナ）」。

「Husmanskost」（ヒュスマンスコスト）とは家庭総菜料理。スウェーデンでは北欧家庭料理のことをよくこう言います。それはまた、スウェーデンの古い文化の中に残る伝統的な料理と、時代と共に変化してきた家庭料理、両方を示しているといえます。

（「リラ・ダーラナ」HPより引用）

主食のジャガイモは、日本でいう「米」の位置づけ。日本でいう新米と同じ感覚で、スウェーデンでは新ジャガイモが貴重で高値がつきます。みずみずしくてやわらかいため、スウェーデンの人々は、新ジャガが出るのを毎年心待ちにしているのです。

茹でたり、ペーストにしたり、小麦粉と混ぜて焼いたりといったベーシックな調理法がよく使われますが、街の屋台に行くと、ムースになったジャガイモなども売られています。

（左から）北欧式ブッフェ、スウェーデン風ビーフポットロースト、プリンセストルタ スウェーデンの食卓に欠かせない北欧特有の果実

スウェーデンの食卓でジャガイモとともに欠かせないのは、定番料理ミートボールに使う、リンゴンベリー。リンゴンベリーは北欧各地で実るコケモモの実のことです。ジャム状にして、肉料理やジャガイモの料理に添えられます。もちろん、お店でも味わうことができます。

店内は、スウェーデンの一般的な家庭をイメージしたデザイン。北欧の食器やインテリアが、まるで海外の田舎にある一軒家に訪れたような温かみを感じさせます。旅した気分で北欧料理を楽しんでみては。

北欧料理「リラ・ダーラナ」

住所：東京都港区六本木6-2-7 ダイカンビル2F

営業：ランチ／12:00〜15:00、ディナー／18:00〜23:00

休店：日曜日・祝祭日

TEL：03-3478-4690