迷ったときは、こころの優先順位をはっきりさせる
ホスピスに勤務し、2,800人もの最期をみてきた医師の小澤竹俊さんの著書『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』(アスコム)では、自分の人生が終わるという苦しみのなか、自分が生きてきた本当の意味を見つけることで、人はおだやかな気持ちになれるといいます。
「最後の日」を正しく迎えるために、一日一日をきちんと終えていく
もし今日が人生最後の日だとしたら、あなたはどう生きたいですか?
(『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』P14より引用)
愛する家族と過ごす、どうしてもやりたことをする。答えは人それぞれだと思います。どんな答えでも、こうしたいと思ったことが自分にとって本当に大切なことなのだとか。ときどき自分に問いかけることで優先順位がわかり、日々の過ごしかたがすっきりしそうです。
なぜ私たちは悩むのか
生きていると悩むことばかり。悩みは解決しなくても、なぜこんなに悩むのか知るだけでこころが軽くなりそうです。
希望と現実のギャップが苦しみを生む
人は、常にこのはざまで思い悩んでいる
(『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』P86より引用)
仕事を評価してもらいたいのに、評価されない。好きな人に愛されたいのに、冷たくされる。悩みとは、希望と現実のギャップからうまれます。悩みの裏にある欲求を知るだけで、ちがうアプローチができるようになるかもしれませんね。
わが子になにを期待するか
自分には甘く、子どもには厳しくしがち。子どもの人生を考えるからこそ、あれもこれも望みたくなっていた私のこころに刺さった言葉です。
死を前にした親が子に望むのは「人格」と「人望」
女親であれ男親であれ、会社員であれ経営者であれ、みな「勉強はそこそこでもいいから、人に愛されてほしい」「周りの人と支え合って生きてほしい」と望むのです。
(『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』P62より引用)
勉強ができても、仕事ができても、人として愛されないと人生は不幸。習い事や、お受験の話題に振りまわされがちですが、なにが人生を豊かにするのかを忘れてはいけませんね。大切な人たちと共に生きている、夫や子どもにみとられる最期はしあわせだろうと思いました。
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