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お犬天国フランスに昔から伝わる、ペットを優しく清潔に保つ方法

2012/10/04 14:00 投稿

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フランス人は昔から犬や猫が大好き。どんなに狭いアパート暮らしでも、平気で犬を飼っていました。道端や公園では、老後をペットと連れ添うおばあちゃんをよく見かけるものです。

さて、ペット専用の便利グッズがまだなかった時代、大好きなペットをどのようにケアしていたのでしょうか? その実態は極めてエコ。自然の成分を上手に用いていたため、犬や猫にも優しいケアといえます。

まずはノミ対策。今でこそ、いろいろなノミとり首輪や薬が出ていますが、当時はノミやダニが苦手とする「プレゴン」の含有度が高いペニーロイヤルミント(下写真)を、犬や猫のノミ対策に用いていました。このミントを一房摘んで、犬や猫の皮膚をなでてノミをとってあげていたのだそう。また、お庭にペニーロイヤルミントを植えて、犬や猫がそこで遊ぶだけでも効果はあるとのことです。


続いて犬のお風呂事情。人の髪も毎日洗うことを良しとしないフランス人ですが、犬もまたしかり。犬をお風呂に入れ過ぎるのは、毛に蓄えられているビタミンを奪うことになるため良くないとされていました。

さらに、シャンプーの残った毛を犬が舐めることになるので、お風呂の回数は控えるようにしていたそう。そのため、1リットルの水に大さじ3杯分のローズマリーハーブのインフュージョンを作って冷まし、このハーブ水で犬の毛をこするようにしてなでていました。このハーブ水には、殺虫効果があるのだそうです。

また、美しい白い毛の犬や猫は、残念なことにすぐに汚れが目立ってしまうもの。この白い毛並みをきれいに保つために、手にとった片栗粉をポンポンと優しく毛につけ(顔を避ける)、あらゆる方向になじませるようにして、こすりなでてあげます。その後、ブラシで軽くとかし、スイートアーモンドオイルを少量手になじませて、ゆっくりと全体をなでてあげると……白いピュアな毛並みの輝きがアップしたそうです。

その他にも、金魚の水槽は、実は水面に近づいて来る蚊や産み落とされた幼虫の卵を食べてくれるものとして、家の中に置くことが好まれていました。このように、なるべく自然の力をうまく利用して、ペットとの暮らしを楽しみたいものですね。

text by下野真緒(Mao FRANKIEWICZ SHIMONO)
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南仏在住ジャーナリスト/エディター。東京都出身。慶応義塾大学法学部政治学科卒。女性ファッション誌編集部を経てフリーランスエディターに。パリ・南仏へ留学後、フランス南西部に移住。パリ発webmagazine・chocolatmagにて連載コラム「南仏新婚journal」、ELLE maman blog「南仏ママンのpetit palette」、GLAMサイトで「南フランスのいい予感。」ほか執筆中。フランス人のライフスタイルほか、社会問題、時事ネタにも関心深い。

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