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ネガティブになってしまったとき、思い出したいこと

2016/01/07 22:00 投稿

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幼い子どもを育てていると、からだも心も疲れてしまいネガティブになってしまうことがあります。スリングを使えば「赤ちゃんをそんなところに入れて」と言われたり、ベビーカーが通行の邪魔になったり、泣き声がうるさいとお叱りを受けることも。

そこで「こんなにがんばっているのに」そう口からこぼれ出そうなときに励みになる、あたたかい言葉がありました

世界中のお母さん、がんばれ!

それは直木賞受賞作家、西加奈子さんのエッセイ集まにまに』のなかのこんな文章から。

どうしても「頑張れ」と言いたかった。その言葉が重荷になる人がたくさんいることも、自分にはそれを言う権利がないことも分かっている。でも、今も思うのだ。

世界中のお母さん、頑張れ。

(『まにまに』P118より引用)

赤ちゃんが落としたぬいぐるみを西さんが拾って差し出すと、「ギリギリまでそのままにしとこうと思って」と言ったお母さん。赤ちゃんにおもちゃを拾って渡しても、またすぐに投げられる。それは私もよく経験しました。

余裕があるときはその遊びに楽しくつきあえるけれど、疲れてしまうと「もうすこしだけ落としたままでいよう」と思うことも。そんなお母さんの様子を察し、思わず「がんばってください」と告げた西さんでしたが、その後「もっと他に何か言えたなかったのか」「何かを言いたいと思う気持ち自体がおこがましいのではないか」と自問自答しながらもあえて「世界中のお母さん、がんばれ」とエールを送っているのです。

意外と世間はやさしいもの

子連れで誰かに注意をされたり、お叱りを受けるとつい必要以上にナーバスになって、人と目が合うと「バギーが邪魔なのかな」「泣き声がうるさいのかな」とビクビクしてしまうときもあります。でも逆にお相手は励ましたい気持ちを口にできないだけで、心では「がんばれ」と応援してくれているのかもしれません。

子育て中だけでなく仕事でもプライベートでも、どこか他人に対して疑心暗鬼になってしまったときは、この文章とともに「思うほど世間は敵だらけではない」ことも思い出したいものです。

image via Shutterstock

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