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じつはすごく簡単。自分で削る「かつおぶし」のおいしさ

2016/01/05 00:00 投稿

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「和食」が文化遺産に登録されてから、あらためて、日本の伝統食が見直されています。「だし」もそのひとつ。

忙しいときはつい化学調味料に頼ってしまいがちですが、アミノ酸やイノシン酸などのうまみ成分や、ミネラルなどがぎゅっと凝縮された天然サプリの乾物を日常に取り入れていくことで、自然に健康的な生活が実現できるのです。

かくいう私も、朝食を和食にシフトしたことで、早起きが苦にならない朝型生活になり、PMSなども軽減といううれしい効果がありました。

削り立てのかつおぶしのおいしさ

だしをとることが日常になってハードルが低くなると、「かつおぶしを削る」にステップアップしてみたくなりました。

「おだしをとることは、じつはものすごく簡単で、ものすごく楽しいこと。そして何よりおいしいこと」と、全国でおだしの普及活動をしている「おだしプロジェクト」主宰の土岐山協子さんから、削り立てのかつおぶしのおいしさと効果を伺いました。

「鰹節は削った瞬間から、空気に触れて酸化が始まります。削り立てのかつおぶしは、ほんのり桜色です。一般的に、家族四人分の味噌汁のだし(600〜800cc)をとるのに必要な削り節は15g前後ですが、削りたての鰹節はわずか5g程度で十分風味豊かなだしがとれます」。

5gは女性の片手にさらっと乗る程度の量、15gは女性の片手で一掴みとちょっとだそうです。

「さらに、削りたては、そのまま味噌汁の具としてお使いになっても、生臭くなりません。市販の削り節と削りたての鰹節を口のなかに入れて味わうと違いがよくわかります。市販の削り節は100gで500円ぐらい 1g=5円。15g使うと1回あたり75円。本枯節は、一本250gが1,000円ぐらい。1g=4円で、5g使うと一回あたり20円。削る時間は30秒ぐらいです」。

本かつおぶしは高くてちょっと面倒というイメージだったのですが、土岐山さんのお話しに目からウロコが落ちました。使った削り器は、コンパクトで、そのまま食卓に置いても違和感のないシンプルなデザインの「台屋」のものです。

実際にやってみると、これが童心に返るような楽しさがあり、ホームパーティで出してみると、友人たちも面白がって削ってくれました。

生のけずりぶしはふわふわで、そのままおつまみにしてもおいしいし、赤ちゃんも喜んで食べてくれます。「ていねいに暮らしている」感もいいですよね。

そんな土岐山さんは、世界を変えるパワフルなトークを中心にアイデアを共有する非営利団体「TED」から派生した「TEDxHimi」にて講演予定ということで、ますます、世界からおだしが注目を浴びそうです。

おだしプロジェクト

image via Shutterstock

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