助産師は自分で選ぶのがドイツ流
まずはドイツの助産師の就業形態について、簡単に説明しておくと、
1. 病院や助産院に所属し、そこで働いている
2. 個人(自営)で助産師として仕事をしている
3. あるいはその両方
分娩の時にお世話になる助産師は、その病院に所属して働いていることが多く、シフトがあるので、お産をどの助産師に担当してもらうことになるのかは事前にはわかりません。けれど、産後に自宅訪問してくれる助産師は「助産師協会」のようなものに所属し、個人で仕事をマネジメントしている人がほとんど。だから、出産前から妊婦が自分で助産師を探して、産後誰にケアしてもらうのかをあらかじめ決めておくことができるのです。
誰でもいいわけじゃない大切な存在だからこそ
人気の助産師はかなり早い段階で予約が一杯になってしまうので、「助産師探しは妊娠初期のうちに」などと言われることも。けれど、妊娠初期に出産後のことなんてなかなか考えにくいですよね。それでも自分が行動しなければ、助産師難民になってしまうわけで(もちろん必ずしもこのシステムを利用する必要はありませんが)、なかなか妊婦にとっては気合いのいるミッションです。
助産師には、本当にいろいろお世話になるため(体とメンタルのケア、赤ちゃんのケアなど)、誰でもいいというわけではない! というのがドイツ人の考え方。しっかり向き合い、妥協はしません。どんな対応ができるのか(人によっては鍼やホメオパシーの施術ができたり)、話せる言語は何か(ドイツは移民の多い国なので2、3か国語話せる人も)など、病院でもらえる「助産師ブック」やウェブサイトの情報をたよりにターゲットを絞ります。
そして、その後の流れは
アポ取り→ 自宅に招いて面談 → 契約
文字にしてしまうとこれだけなのだけれど、これが結構な重労働。近いところに住んでいる人を中心に、まずは電話やメールで面談のアポを取ろうとするも、返事がない、断られるなんてことはしょっちゅう。なんとか面談のアポを取り付けても、どんな人なのか実際に会って確かめて、納得できなければまたふりだしに戻る、のです。(とは言っても会ってしまったら断りにくいよ......と思うのは私が日本人だからでしょうか)
そんなこんなで、私も先日めでたく(?)先日自宅に助産師さんを招くところまでこぎつけ、面談を実施。無事に契約に至ったのか? その詳細は、また次回。