じつはこれ、ひとつが5kgもある巨大なパン「グランパーニュ」。衣食住のデザインプロダクト事業を手掛ける、ナショナルデパート株式会社が手がけるもので、"1つのパンを100人で分け合う"をコンセプトに焼き上げられています。
サイズはなんと、長さ60センチ×幅40センチ×厚み10センチ! 砂糖・卵・乳製品不使用で、ドライフルーツやフルーツペーストを使用して色鮮やかに仕上げられています。
見た目に似合わず、意外にも味は繊細で、大きく焼きあげることで焼成中の生地内部に水分を閉じ込め、家庭でトーストしたときに独特な食感を生み出すんだそう。それならこの大きさでも一気に食べられそうな気がしてきます。
日本の四季を表現した6つの色
この巨大パン、驚くのはその大きさと味だけではないんです。色彩とレシピは陰陽五行説という東洋医学の基本的な考え方に基いて設計されています。
五行思想とは、古代中国で生まれた自然哲学の思想で「万物は木・火・土・金・水の5種類の元素から成る」という考え方。グランパーニュは、木(緑)、火(赤)、土(黄)、金(白)、水(黒)の5色に、恵みを育む大地の色(ブラウン)を加えた6色の天然色素で展開しており、日本の四季を表わしているとか。
駒沢公園でパンを分けあおう!
そんな焼き立ての「グランパーニュ」を味わうことができるお店が駒沢公園に2016年1月にオープン。地域に愛されるカフェ「駒沢nico」に工場を併設し、焼き立てのパンの販売と、カフェメニューの提供を予定しています。
新店舗もコンセプトは「駒沢公園に佇む不思議な空間で、不思議な分け合うパンを楽しむ」。駒沢公園に面した場所でひっそりと佇む「駒沢nico」で仲間と一緒にパンをちぎって、ワイワイしながら食べるのも楽しそうですね。
メニューは、5kgの「グランパーニュ」をカットしたもので日替わりの焼き立てグランパーニュの詰め合わせ(2〜4種)や、ギフトにも便利な賞味期限1週間以上の密封パック状態などいろんな種類のグランパーニュがラインナップされる予定。これならお土産にも喜ばれそう。
これからもっと寒さが厳しくなりますが、焼きたてパンのためなら駒沢公園へ足を運ぶのも苦ではないですね。
住所:東京都目黒区八雲5-18-16(駒沢公園すぐそば)※MAP
オープン:2016年1月29日(変更する場合があります)