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「私はツイていた」。強く言い切る主人公から教えられること

2015/12/18 21:00 投稿

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乳がんを宣告されたあとに、恋人と結婚。抗ガン剤治療の影響で妊娠は無理、と言われるなかで妊娠、出産をして生まれた娘との家族3人の幸せな生活。そして、がんが再発して全身に転移。再びの闘病生活。

描き方によっては悲壮感の漂う作品になってしまいそうな事実を、とてもすがすがしく、むしろ笑ってしまうシーンをたくさん盛り込んで、明るい雰囲気に仕上げた映画です。

食べることは生きること

ベースになっているのは、同名の実話エッセイ。33歳でこの世を去った千恵さんが、夫の信吾さん、はなちゃんの毎日を綴ったブログを元にしています。

がんと付き合うようになってから、自然食に目覚めた千恵さんは、玄米と菜食中心の食事に切り替えて体の調子を整える。そこで「食べることは生きること」という信条を持つようになります。

タイトルになった「はなちゃんのみそ汁」というのは、そんな千恵さんが、自分がいなくなっても、みそ汁だけ作れれば生きていけるからと、娘のはなちゃんにみその仕込みや鰹節の削り方から教えた料理。

まだまだ小さいはなちゃんに、毎日の食事でみそ汁を作らせ、一緒にキッチンに立ちながら、野菜は皮まで捨てずに使う、といった食の考え方も伝えます。

何があっても「私はツイていた」と言える強さ

「私はツイていた」何度もでてくるセリフです。落ち込むような事実が続くなかでも、常に自分はツイている、と笑っていた千恵さん。きっとそれが本心で、ご本人もそう言い切る強さを持った方だったのだろうなあと思います。

なんで私が......と卑屈な気持ちになりそうなときには思い出したい言葉です。

演じる、広末涼子さん、滝藤賢一、子役の松えみなさんも、それぞれが肩の力が抜けていて、いい感じの家族になっていました。

はなちゃんのみそ汁

監督・脚本:阿久根知昭(『ペコロスの母に会いにいく』脚本)
出演:広末涼子、滝藤賢一、一青窈、赤松えみな(子役)
原作:安武信吾・千恵・はな「はなちゃんのみそ汁」(文藝春秋刊)
主題歌:一青窈「満点星」(ユニバーサルミュージック/EMI Records)
公開:12月19日(土)テアトル新宿&福岡県内先行公開、2016年1月9日(土)全国拡大公開
© 2015年「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ

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