今年は何か気の利いた文章で出したいな、と年賀状に関するサイトを見ていたら、それどころじゃない! これまで間違った書き方をしていたことに気づきました。
年賀状を書く前に、ポストに投函する前に。改めて年賀状マナーを見直してみましょう。
挨拶文に句読点をつけない
基本的に年賀状の挨拶文には、「、」や「。」などの句読点は書かないのが慣習となっています。これは昔の日本の手紙が、句読点を入れていなかったことから来ています。年賀状についてはこの慣習が残っているため、句読点を入れない様に心がけましょう。
(カメラのキタムラ「年賀状の豆知識」より引用)
「、」はまだしも「。」もNGということは、ライターとしてお恥ずかしい限りですが、知りませんでした。基本は改行するなどして読みやすいように工夫するといいそうです。とはいえ、あくまで昔の慣習なので、横書きなどの場合は句読点をいれている人も多いそうです。
目上の人に「賀正」「迎春」は使わない
漢字一文字の「寿」「賀」は「おめでたいことです」と言っているだけになってしまいます。また漢字二文字も「賀正(正月を祝います)」「迎春(新春を迎えました)」と言っているだけです。
(年賀状プリント決定版2016「年賀状マナー」より引用)
目上の人に出すときは、「謹賀新年」(謹んで新年をお祝いします、という意味)「恭賀新年」(恭しく新年をお祝いします、という意味)など、相手への思いが入った言葉を使うのが、相手を敬い、失礼のない挨拶の言葉になるそうです。
また、もうひとつ言葉選びで気をつけたいのが、「新年あけましておめでとうございます」という挨拶。これは「新年」と「あけまして」が重複しているので、どちらかを使うようにしましょう。
「去年」は失礼にあたる
「去る」「失う」「滅びる」などの忌み言葉は、年賀状には"NGワード"です。特に「去年」はうっかり書いてしまいがちです。「昨年」「旧年」という単語にするよう気をつけましょう。
(年賀状プリント決定版2016より引用)
「去年」は気をつけていないと、本当にうっかり書いてしまいそうになります。
思いを込めて書いたはずの年賀状が、失礼にあたっては台無し。慣れたことこそ、初心にかえって確認が大事だと思い知らされました。
image via Shutterstock