若いうちは減塩なんて関係ないと思いがちですが、じつはダイエットを気にかけるのと同じくらい、女性は気をつけておきたいことなんです。
30代女性に急増している「慢性腎臓病」
というのも、日本人の約1割が腎臓に問題を抱えていると言われているのですが、原因のひとつに塩分が関係しているそう。そしてこの慢性腎臓病は男性よりも女性のほうがなりやすく、30代から発症する人が急増しているよう。
進行が進むと透析が必要になってしまうこともあるのですが、症状を感じることなく静かに進行するため、本人はなかなか気づきにくいそうです。
塩分過多になりやすい人は食生活に表れるそうなので、まずは次のチェックリストで自分の生活を振り返ってみてください。
□ 料理には必ずしょうゆやソースをかける
□ カレーやおでんなど、煮込み料理が好き
□ 1日2杯以上味噌汁を飲む
□ ごはんには漬物が欠かせない
□ うどんやラーメンの汁は残さない
□ ハムやソーセージ、チーズをよく食べる
□ インスタント食品をよく食べる
□ 1日2食以上が外食である
□ 1日に4回以上食事をする
□ 間食が多い
□ 満腹になるまで食べる(『今すぐできる!腎機能 守る!効く!40のルール 』P.49より引用)
『今すぐできる!腎機能 守る!効く!40のルール 』(学研パブリッシング)によると、チェックテストにひとつでも当てはまったら、塩分過多の傾向があるそう。いかに私たちの食事に塩分がたくさん含まれているかがわかりますね。
一日の塩分量は「6g未満」がベスト
平成24年の厚生労働省による栄養調査によると、女性が摂っている塩分の平均は8〜10gと、やや高めの結果に。健康を考えるなら、1日の塩分量は6g未満に抑えたほうがいいようです。
1日の塩分量は6g未満を基準に抑える必要があります。おおよそ今までの食事から、半分に減らすイメージです。
(『今すぐできる!腎機能 守る!効く!40のルール 』P.48より引用)
できればしっかり計算して塩分をコントロールしたいですが、いきなり緻密に、かつ半分も減らすのはなかなか難しいもの。まずは毎日の食事のなかで、塩分を考えてメニューを選ぶことからはじめてみましょう。
いつもの生活のなかで塩分を減らす3つのポイント
1.塩分の多い食品を覚えておく
・魚介類の塩蔵品(例/たらこ、干物)
・漬物
・練り製品(例/かまぼこ、ちくわ)
・醤油、みそ、ソースなど
2.味のバリエーションを増やす
・酸味をプラス(例/酢、レモン、すだち)
・だしを活用(例/しいたけ、かつお、こんぶ)
・香味野菜を活用(例/しそ、しょうが、にんにく、パセリ)
・辛さで刺激を加える(例/わさび、からし、こしょう)
3.外食の回数を減らしてなるべく自宅調理のもの
外食はどうしても塩分が多くなりがち。減塩だけでなくダイエットの意味でも自宅調理のものがベターです。日本のおいしい食事、とくに和食は塩分が多く入っています。和食は健康食と言われていますが、塩分量に関しては、和食とはいえ気をつけたい部分。
30代からは5年後、10年後の健康を考えて、日々の食事から、塩分量を意識するようにしたいです。