子供の頃、おいしそうなものが出てくる絵本が大好きでした。
「ぐりとぐら」の、大きな卵を大きなフライパンで焼いたふわふわカステラ。「桃太郎」の、桃にきびだんご。ねずみの住む穴に落っこちる「おむすびころりん」。「3びきのくま」や「白雪姫」のからだが温まりそうなスープ。パンが転がっていくロシア民謡の「おだんごぱん」。その他にも、メガネうさぎの「おばけのてんぷら」など、おいしそうな絵本を見つけると、今でも端から買ってしまいたくなるほど好きです。
どうしてあんなに絵本の食べ物はおいしそうなんでしょう! 香りまでただよってくるような気がして、なんとも幸せな気持ちになるのです。
娘ができてからは彼女のリクエストもあり、絵本を読んだ翌日などに、パンやスープなどを一緒に作ることが多くなりました。
最近だと、娘が風邪気味で家にこもっていた時に、かこさとしさんの色んな形のパンがずらりと並んだ「からすのパンやさん」や、エリサ・クレヴェンの「おひさまパン」を作って大満足。
「次はヘンゼルとグレーテルの家が作りたいね~」と出来たてのパンを食べながらうれしそうな顔で言う娘。
思わずむせてしまいましたが、娘と一緒に読んで作って食べられる充実の時間でした。
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