普通にしているだけなのに「どうして機嫌が悪いの?」なんて聞かれることがある。ただ何かに集中しているだけなのに、真顔が怖いといわれ、怒っていると勘違いされてしまう。そんなことで悩んでいるのは、あなただけではありません。

固く、怖い真顔はRBF

真顔の怖い女性の表情は>RBF (Resting Bitch Face)と呼ばれ、2013年頃から上位検索ワードとして注目されだしました。RBFの意味は「意図せずに、真顔がものすごく意地悪な顔(Bitch Face)になってしまうこと」を意味。

通常日本語ではこの「ビッチ」は尻軽女などと重く訳されがちですが、ここでの定義ではあくまでも「いじわるな」「威張っている」「キツい」「怖い」といった表情のこと。2013年といえば折しもインスタグラム人気に更に火がついてきたころで、写真映りの良し・悪しに関連し、若い子たちを中心にこのような表現が頻繁に使われるようになったと思われます。

ニューヨークタイムズによると、RBFに悩む女性が整形外科を訪れ、怖い表情を何とかしてほしいというケースが増えてきているほどだとか。もちろん常にニコニコしている人間などこの世に一人としていませんし、免許証の写真のように、運悪くなぜか悪者みたいな顔になってしまうこともあります。性格上、あまりヘラヘラするのが好きでない、おとなしくて真面目な女性ももしかしたら真顔が怖いと言われてしまうかもしれません。

「スマイルは女性の財産」?

RBFは勘違いされることが多く、人間関係を悪くするとの見方が一般的でした。それは表情の読めない人は何を考えているかわからず、一緒にいると疲れるというのが理由。スマイルの多い、幸せそうに見える人は、心理学的にも信頼できると思われやすいのだそうで、「怖い顔」は不利だと思われていました。

しかし、本当でしょうか? 私が思うに、自分のペースで生活をすることを好む人は、他人からの印象や評判にいちいち翻弄されない、ドンとした人。そんな人は、どちらかというと他人を良く観察し、人の感情に繊細な人が多かったりするものです。興味深いことに、普段物静かで怖そうに見えるRBFな人ほど、やはり他人とのコミュニケーション力に実は優れているのだと、先のコラム内でも述べています。

個人的には、スマイルは確かに女性の財産ではあるけれど、真顔は個性。恥じる必要も、引け目を感じることも要らないと思うのです。

[QUARTZ,The NewYork Times]

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