犬にもクリスマスを楽しむ権利があるのだ!
ベルリンではすでに恒例の、犬のためのクリスマス・マーケット。犬だって飼い主と一緒にクリスマスをお祝いできるようにという主旨で始められたこのマーケットも、今年で4度目になります。今年の日程は12月5日・6日の二日間。
夏には野外コンサートが行われることで世界的に有名な「グリューネバルト(緑の森)」で開催されるため、人々は騒音に関する苦情など気にせずに、おいしい空気を吸いつつ、のびのびとこの特別な二日間を楽しむことができます。飼い主にはもちろん、おなじみのグリューワインを飲めたりする屋台があるほか、ワンちゃんたちも喜ぶ専用のたくさんの食べ物・飲み物も売り出されます。
そして何より、どこまでも走り回れる機会に、ワンちゃん自身が一番嬉しそう! ビンゴ大会が行われるなどの行事も盛りだくさんで、犬好きの人が散歩友達を見つけるのにも、絶好の機会なんです。
「家族」と一緒にお出かけ
このように犬好きが一同に会することもあって、ごはん・散歩やしつけなどの情報交換の場にはちょうど良いこともあり、犬を介して人々が友達を見つける役目もかっているといえます。愛情こもった手作りのお洋服やおもちゃ、お手製犬クッキーや、その他もろもろの作品がバザーでぎっしりと出展しているため、思わず知らない人同士でも気軽に会話が始まります。
主催者Ally & Dotty Berlinのダグマ―さんは、今年は去年以上に共催者が多く、ショーも見どころ満載だと言います。バザーを見ているだけでももちろん楽しいのですが、「ちょうどこんなものが欲しかったの! 」といった、やはり犬好きでしかわからない「ツボ」があるようで、そこがバザーの人気の秘密なのでしょう。
犬を飼っている人にとって、自分の子供と同様のワンちゃん。気兼ねなくあちこち一緒に出かけ、楽しむことが難しい大都市だけに、思いっきりはしゃぐ犬の姿を見れるこの行事は、多くの愛犬家にとって、毎年憩いの場になっているようです。特に人気なのは「ギブ・アウェイ」(お土産や、試供・試食品)だそうで、多くの人がこれ目当てに足を運んできます。
犬を愛してやまないドイツ人文化に触れるには、一度このマーケットを訪れてみることをおすすめします。
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