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眠れない夜のお楽しみ。宇宙と自分をつなげる読書のススメ

2015/11/11 23:30 投稿

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冬至に向かって、日に日に夕暮れが早くなってきました。夜が長くなると、星空と向き合える時間も長くなり、星好きとしてはうれしいところ。ですが、やはり寒さが身にしみますよね。それでは、あったかいふとんの中にもぐって、宇宙のことを考えてみるのはどうでしょう?お供にオススメなのは、宇宙物理学者・佐藤勝彦氏の著書『眠れなくなる宇宙のはなし』(宝島社)です。

古代の宇宙観から、宇宙をめぐる宗教裁判、宇宙論の変遷まで、わかりやすく書かれているこの本の第1刷発行は2008年。最新刊ではありませんが、今読み返しても大変おもしろく、私は手の届くところにおいて、眠りにつく前にパラパラとページをめくることもしばしばです。

宇宙について知ったところで、キレイになれるわけでも、ダイエットに成功するわけでも、お金持ちになれるわけでもありません。それなのに、なぜ人類は大昔から宇宙に関心を抱いてきたのか。著者は次のように書いています。

宇宙は私たちと密接に結びついています。なぜなら宇宙を知ることは、宇宙の中に生きる人間を知り、「私」自身を知ることだからです。

(『眠れなくなる宇宙のはなし』P13より引用)

自分はどうしてこの世に存在しているのか、何をするために生まれてきたのか。そんな問いを誰もが一度くらいは抱いたことがあると思います。その答えを見つけるためのアプローチは、占いやスピリチュアル、宗教や哲学など、いろいろありますが、科学的に宇宙を知ることも自分を知ることにつながるなんて!ちょっと目からウロコです。

さらに、著者はこんなことも述べています。

私はあえて申し上げたいと思います。宇宙について想うことは、きっとあなたの役に立つんです。
確かに、明日のご飯を食べる上では、宇宙のことはあまり役に立たないでしょうね。でも、宇宙について知り、宇宙の中での自分の立ち位置を知ることは、あなたの人生をより楽しく、より豊かなものにしてくれるはずです。

(『眠れなくなる宇宙のはなし』P258より引用)

職場や人間関係における自分の立ち位置を考えることはあっても、「宇宙の中での自分の立ち位置」なんて......考えたこともありませんでした。

読後は、今までの視点や固定観念が覆されたような気分になって、自分や物事を俯瞰して見られるような気がします。そのような宇宙的視座は、仕事や恋愛、子育てなど、あらゆる場面で役に立つはずです。

何かと忙しい毎日の中で、つねに宇宙のことを考えるなんてできません。でも、夜になったらふとんの中で、宇宙について想ってみるのってなかなかいいかも。

同じ著者による『ますます眠れなくなる宇宙のはなし「地球外生命」は存在するのか』(宝島社)、『気が遠くなる未来の宇宙のはなし』(宝島社)もオススメです。

[眠れなくなる宇宙のはなし]

image via Shutterstock

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