悩みの正体は心の反応だった
僧侶である草薙龍瞬(くさなぎ・りゅうしゅん)さんの著書『反応しない練習』は、ブッダの教えに基づいたシンプルな悩み解決方法を教えてくれます。
悩みの始まりには、きまって"心の反応"があるのです。心がつい動いてしまうこと――それが悩みを作り出している"たった一つのこと"なのです。
だとすれば、すべての悩みを根本的に解決できる方法があります。それは――"ムダな反応をしない"ことです。
『反応しない練習』P2〜3より引用
自分はダメだと思うのも、あのときああしていればと後悔するのも、誰かと比べて落ち込むのも、すべては「心の反応」が原因だったのです。「反応こそが悩みの正体」という言葉には、深く納得しました。
悩みはなくそうとしないで理解する
では、どうしたら悩みを消すことができるでしょう? 草薙さんは「悩みをなくそうとせず、理解すること」だといいます。理解するとは、「心の状態を見る」こと。それには今の自分の心の状態を、言語化して確認することが効くそうです。
「言葉で確認する」ことを、仏教の世界では「ラベリング」(ラベル貼り)と呼ぶことがあります。心の状態にぺたりと「名前」を貼って、客観的に理解してしまうのです。(中略)
実践していくと見えてきますが、言葉で確認すると、「反応から抜け出せる」のです。
『反応しない練習』P37より引用
仕事でミスをして「落ち込んでいる」とか、「心がざわついている」とか、「緊張している」「疲れている」など客観的に確認することが大切なのだそう。このとき目をつむって確認すると、とくに心が落ち着くのだとか。
道具はなにもいらないシンプルな方法。さっそく実践中です。
[反応しない練習]
image via Shutterstock
(マイロハス編集部/寺田)