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騒音をフリーに、街を静かにする運動が話題

2015/10/25 21:00 投稿

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悲しいことに、現在では幼稚園や保育園をめぐり、その児童の遊び声一つで騒音であるとされます。もちろん毎日耳にする「騒音」は近くにいる当事者でしかわかりませんが、やはり音が人の健康や精神状態に何らかの影響を与えていることには間違いないようです。

静けさに還る「サイレント・ウィーク」

国際空港のあるドイツのフランクフルトで毎年行われている「サイレント・ウィーク」(=騒音フリー週間、ドイツ語ではWoche der Stille)。この運動が、ドイツ国内のあちこちに飛び火しているんです。

たとえば大学都市で有名な、通称「グリーンシティ」フライブルグでも、今年初めて10月11日から18日までの一週間サイレント・ウィークが行われました。町中の至るところに「サイレント・ゾーン」のようなものを設置。動物園、教会、役所などの公共の場はもちろん、そしてさらに幼稚園でも幼稚園児たちに「静かにする時間帯」を設け、それに見合った室内でのアートプロジェクトや静けさにまつわるディスカッション、セミナーなども開催されました。

子どもたちにとっては、静かにすることは「しつけの一貫にもなっている」とのこと。大人たちは自らの心の中に還り、あらためて今という時間を意識して過ごす、ということにフォーカスしています。

「騒音」の定義はどこ?

わざわざ上記のような運動をするほど、ドイツ人の騒音に対する考え方はとかく真剣です。住んでいても騒音をめぐるご近所トラブルがとても多いことに気づきます。ごみを捨てる時間帯、ホームパーティーのお開きの時間、車のドアをバタンと思い切り閉めることを禁止するなど、騒音をめぐる法律もさまざま定められているんです。

ドイツ人が感じる「騒音」の定義は、日本人の思う程度と比べものにならないくらい細かく、そんなものまでと驚いてしまいます。また折れることを知らない国民性もからみ、さらに難しいなぁと感じます。

とはいえ、静かに過ごす時間は、内面と向き合い考える力を引き出し、精神的にも安定をもたらしてくれるもの。都会の喧騒の中でも音のない空間をみつけて楽しむことを意識してみるのもよさそうです。

[サイレント・ウィーク]

image via shutterstock

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