移動帽子屋をはじめた理由
もともとは、洋服の仕事をしていたというAURA代表の松浦哲也さん。会社を辞めたタイミングで、たまたま帽子作りを手伝うことになり、関わる中でどんどん帽子の世界に魅了されていったのだそう。そして、『もっと世の中の人に帽子をかぶってほしい』という想いで3年前にブランドを立ち上げ、移動帽子屋をはじめたのだといいます。
オリジナリティを出せる帽子
その帽子の特長は、職人の手によって一つ一つ丁寧に形作られた『型もの』技術と、手仕事の融合により生まれた「記憶に残る帽子」。
「帽子は、木型や金型を作って成形する『型もの』です。一定量のプロダクトではあるけれど、AURAの帽子は『一点もの』のスペシャルなものでありたいと思っています。そこで、お好きな帽子に、お好きなヴィンテージネクタイをその場でリボンのように縫い付けたり、自分だけの帽子にカスタマイズできるようにしています」
(AURA松浦さん)
選べるヴィンテージネクタイは、老舗ブランドのものやデザイン性の高いものまでとさまざま。帽子との組み合わせは無限大で、選ぶ楽しみがひろがります。
お話をうかがっている間も、お客さんの帽子に手際よくネクタイを縫い付けていく松浦さん。誰かの想いが感じられる帽子は、まさに「クラフト」。既製品とは違う温かさが、宿り続ける気がします。
Photo by Haruyo Ito