そのうちのひとつ、衣類のリサイクルに乗り出したのが、スウェーデンの大手アパレルメーカー『H&M』です。
リサイクルすることで新しい服が生まれる
世界中であらゆるブランドの不要衣類を集めてきましたが、その生地を再利用して、今年9月発売を開始したのがClose the Loop Denimコレクションです。
「Close the Loop」=「閉じたループ」。つまり、生態系に見られる物質循環のような繊維のサイクルを指しています。
この目的は、ごみ処理場へと送られる無駄な生地を減らし、生地の生産時に使用される天然資源を節約することによって、ファッション業界の環境への影響を小さくすることにあります。
今回のClose the Loop Denimコレクションでは、1製品につき、リサイクルコットンを20%用いることに成功しました。今後、品質を下げずに、このパーセンテージをさらに上げることを目標としているそうです。
ラインアップされているのは、メンズ、レディース、キッズ向けのデニムジャケットやジーンズ、サロペットなど。
私がとくに気に入ったのは、子ども服。動物の耳がついたフード付きのジャケットや、膝にシークイン(スパンコール)刺繍の入ったジーンズなど、丈夫でスタイリッシュなところが魅力です。
この世界的な「繊維(リ)サイクル」づくり、不要な衣類をH&M店舗に持ち込めば、私たちも参加することができます。
「繊維のリサイクル」が当たり前の時代が来るのも、そう遠いことではないかもしれません。
[H&M]