ドラマを見ていると、生活感のないオシャレなおうちが多くていつも憧れます。目の保養にもなるし参考にもなるけれど、同じようにしたくてつい頑張り過ぎてしまったり、お友達に自慢できるようなお部屋にしたいと張り切ったり。そして気が付けば「片付け」がストレスになってしまったという人もいるのではないでしょうか

「見栄っ張り片づけ」はストレスのもと

それもそのはず。現実は仕事に家事に忙しい毎日なのだから、ドラマのように毎日キレイに片づけられた美しいおうちを維持するなんて、非現実的なのかもしれません

精神科医の奥田先生は著書『精神科医が考えた忙しすぎる人のための「開き直り」の片づけ術 』のなかでこのように書いています。

「他者目線の見栄っ張り片づけを目指すことをやめよう」とキッパリと自分に宣言してしまいましょう。

(『精神科医が考えた忙しすぎる人のための「開き直り」の片づけ術 』P51より)

とはいえ心機一転して「うちは散らかってますよ」と開き直るのもむずかしいなと感じた場合には、逆に思い切って「他人は家に招かない」という考え方もあるようです。もちろんお招きいただいたら招き返すのが礼儀かと思います。でもここは思い切って、気持ちを上乗せしたお土産を持参したうえで、うちではなく「お招きいただいたお礼にステキなカフェでお茶をごちそうさせていただく」というのも、ひとつの方法かもしれません

窮屈にならない片付け方法

そもそも片付けの目的は住居を清潔にすることで、ホコリやダニなどの害虫の発生をふせぎ、病気を予防して健康的に暮らすためにあります。それには見た目はともかく、掃除がしやすくなる工夫というのは必要です

そこで奥田先生が提案するのは、「物を直接置かない」こと。著書のなかではこのように書かれています。

床に放りがちな本や雑誌類、おもちゃ類、かばん類などは、すべてそれぞれに対して大きめのカゴや箱を用意して、そこに仕分けして入れるようにします。

(『精神科医が考えた忙しすぎる人のための「開き直り」の片づけ術 』P118より)

確かに床でもテーブルでも、直接物を置くとそれらすべてをひとつづつ持ち上げて掃除しなくてはいけないので大変です。でもカゴごと持ち上げるだけなら簡単。もちろん床だけでなくテーブルの上も同じです。私も子ども用に可動式のカゴをひとつ作ったら、毎日使うおもちゃはそこへ入れてくれるようになり、片付けがうんとラクになりました。毎回棚へ持って行って片づけるのは面倒だけど、可動式のカゴならその場でポイと入れられるので本人も苦ではないようです。

カゴ収納というのは決してスタイリッシュではありません。でも掃除がしやすくなることで、自分や家族の生活を窮屈にせずにすむ。それがなによりのことだと思えました。

『精神科医が考えた忙しすぎる人のための「開き直り」の片づけ術 』

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