栄養たっぷり。中米のスーパーフード
マヤナッツとは、「主食であるトウモロコシが不作のときは、マヤナッツを食べていた」と現地で言い伝えられるほど栄養価の高いスーパーフード。
ナッツなのに低脂肪で必須アミノ酸であるトリプトファンがたっぷり。そのため、緊張を和らげたり、睡眠障害にも効果があると言われているのだそう。さらに、カルシウムや鉄、食物繊維など現代人に不足しがちなミネラルもたっぷり含まれています。
マヤナッツの粉末をお湯やミルクに溶かせばコーヒーのような風味になり、カフェインが苦手な人や妊婦さんにもぴったりのドリンクになります。
「マヤナッツ」の森が燃えている!
そのマヤナッツが実る森が、現在、貧しさのために燃やされているといいます。貧しさから森を売り、買い取った人たちは先進国に食肉を売るため牧場にするのだとか。牧場にするとき、手っ取り早く更地にするため焼き払うという方法がとられているのだそうです。
森を守る「マヤナッツプロジェクト」
先住民から受け継いだ豊かな森が失われることを危惧した現地の女性たちが考えたのが、マヤナッツを加工して先進国に売る「マヤナッツプロジェクト」です。マヤナッツの加工品を売ることで現金収入が得られるので、現地の人々も土地を売らずに森を守ってくれるというこのプロジェクト。
最初は遠巻きに見ていた現地の人たちも、現在では、グアテマラの森を守るために積極的に活動に参加しているのだそう。国際的な認知度も高まりつつあるようです。
食べることで美味しく貢献
私たちは、マヤナッツの商品を買うことで中米の森を守ることができます。
ドリンク用に焙煎されたパウダーや、マヤナッツのパウダーを入れたクッキーなど、どれも優しい味わい。パウダー状なので、お湯やミルクに溶かすほか、スムージーに入れたり、パウンドケーキに混ぜて焼くのもおいしそう。
マヤナッツの森に思いを馳せながら、アイデア料理を考えてみるのもいいですね。
[マヤナッツ]
image via Shutterstock