日本でも、スーパーなどで安価で手に入るみりん風調味料、発酵調味料(みりんタイプ)は「みりん類似調味料」であり本みりんではないのだそう。そんな本みりん、私たち日本人ももっと活用していきたいものです。
砂糖に代わる「煮切りみりん」
「菌」をこよなく愛し、その恩恵にあやかって「美」しく生きることをモットーとする「女」性たち、「菌美女会」のみなさんもみりんに注目し『砂糖不使用、菌美女の「本みりん」レシピ』(主婦の友社)でたくさんの魅力的な活用レシピを紹介しています。
中でも、本みりんを煮詰めた煮切りみりんは常備しておくとお砂糖代わりにもなり大変便利です。
<煮切りみりんをつくる>
1. なべに本みりんを入れ、煮たてる。大きな泡が立つくらいの火加減で約半量まで煮詰める。少量だと煮詰まりやすいので注意。 2. ほぼ半量になり、色が少し濃くなり、軽くとろみがついたら完成。(『砂糖不使用、菌美女の「本みりん」レシピ』14ページより引用)
私のおすすめは、この煮切りみりんに好みのハーブを1週間以上漬け込むこんだ「ハーブみりん」。スイーツやドリンクのシロップにぜひ試してみていただきたいです。
知られざるみりんの健康効果
みりんにはあまり知られていない注目の健康効果が。
本みりんには老化防止、がん抑制にもつながる抗酸化作用があります。~(中略)~また、本みりんには血圧上昇を抑える成分もあります。
(『砂糖不使用、菌美女の「本みりん」レシピ』9ページより引用)
「お味噌にみりんを少し入れるとお出しがなくても結構おいしいお味噌汁になるのでオフィスなどでも手軽においしい味噌汁が楽しめます」
(菌美女会代表 酒井美保子さん)
これならお手軽なので、今日からさっそく取り入れることができますね。
また、入手することがむずかしい本みりんをつくる際にできる「みりん粕(こぼれ梅)」は美容効果やデトックス効果があるとして注目されています。
それ自体が美味な「純米本みりん」
菌美女のみなさんが愛用しているのが、本みりんの中でも糖質を一切加えず、お米の甘みだけで作られた「純米本みりん」。
余分な添加物がないため雑味がなく、味見をしたときに「おいしい!」と思えるものは、料理に使っても当然おいしい味になります。
(『砂糖不使用、菌美女の「本みりん」レシピ』7ページより引用)
菌美女おすすめの純米本みりんは、養命酒「家醸本みりん」(写真左)、九重味淋「九重櫻」(中央)、杉浦味醂「愛桜 純米本みりん」(右)。
美容と健康にもいい魔法の調味料、純米本みりんでこれからますます食事が楽しみになりそうです。
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