そこで、よく本屋さんで見かけていたにベテランスタイリスト地曳いく子さんによるワードローブの断捨離本(という認識です)「服を買うなら、捨てなさい(宝島社)」を手に取ってみました。さすが、目からウロコなアイデアがあふれていました。
毎日違う格好をしなくてもよい
雑誌のコーディネートをはじめ、インスタやブログなどで見るモデルやセレブの着こなしに、何でも似合っていつもステキでいいなぁと思うことがあります。それにひきかえ私のワードローブときたら残念すぎると思っていたのですが、地曳さんいわく「雑誌のモデルは、おとぎ話の登場人物」とのこと。彼女たちが服をたくさん持っているのは、おしゃれを職業にしている「プロ」だから、それが当たり前なのだと説きます。
たしかに、いわゆる30日コーディネートに出てくるようなパーティーや合コン、なんて毎月あるわけではないし、毎日誰かに服を見られて評価されるような立場でもありません。そうであれば、服のバリエーションを豊富にする必要は本当はないのだそう。
おしゃれな人ほど服が少ない
コーディネートの幅を広げたいと、なんとなく買い物をして、しっくりこないけど着ているような服がおしゃれ度を下げる一番の犯人だと地曳さんは言います。うーん、耳が痛い。
たとえば、いつもおしゃれな人がたまたま「ダサい服」を着ていると「ダサい」イメージの方が強烈に残る。そんな風に思われないためにもイマイチと思っている服は手元に置いておいていけないし、買わないように気をつけなければいけないようです。
だから、おしゃれな人はステキなものだけを着ているから、少ない服でもいつもおしゃれに見えるんですね、納得。
理想的なワードローブとは?
では、実際ワンシーズンに着る洋服はどのくらい持っていればいいのでしょうか。
・普段履きの靴 2~3足
・トップス 10~15枚
(ニットやブラウスなど。Tシャツ類も含む)
・ボトムス 3~4枚
(スカート、パンツ。あるいはどちらかだけでもOK)
・ジャケット・カーディガンなどの羽織りもの 2枚
冬ならここにアウターが1~2枚入ります。「服を買うなら、捨てなさい」P74、75より引用
これを読み「うわっ! 少ない」と感じた私は、やっぱり残念な服がたくさんあるようです。微妙に首の開きの違う黒のトップスいくつか、外には着ていかない部屋着(何着も)、セールで買って似合わないけどいつか着るぞと思っているものなど、本当は全部着られない服なんだなと気づかされました。
無理に数を増やす必要なんてない、心から好きと思える服だけでワードローブを完成させればいい! その言葉を忘れずに、まずはクローゼットの整理を、そして本当にステキと思える服を探しにいきたいと思います。
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(丸山美沙)