最近はコーヒーショップばかりが目立つエリアだっただけに、すでにベーカリーカフェとして公園帰りの家族連れや散策途中のシニア、スポーツクラブ帰りの男性と幅広い層のお客様の憩いの場になっています。
茹でた白菜の甘みとベーコンの塩味が効いた「白菜とベーコンのミルフィーユサンド」。意外な組み合わせも野菜メニューのなせる技です。天気の良い日はテイクアウトのサンドイッチ(600円)を公園で食べるのもアイディア。
「この物件に出会わなければカフェを始めなかったと思います」と語るオーナーの高橋さん。偶然、深川運河沿いの築65年の長屋だった建物を見つけ、カフェを開く決心をしました。
また、開店準備をしている時に出会った柴海農園の野菜に惚れ込み「本当に美味しい野菜をもっと食べて、知って欲しい」(高橋さん)という思いから新鮮な旬の野菜を店の売りに。店名もベーカリーではなく、あえてカフェにしたのはパンに縛られることなく、いろんなメニューが出せるように、と考えての事だそうです。
3~4種類ある日替わりランチ(デザート、コーヒー・紅茶付き 1,000円)のメニューは旬の野菜を茹でたり、焼いたりさまざまな趣向を凝らしつつも、野菜の味を生かして、シンプル最小限の味付けに。前職はベーカリーショップの商品開発という高橋さんの味覚と、野菜への愛情が注がれたサンドイッチはどれも絶品です。
「バターナッツとミニかぼちゃ、小エビのマヨネーズ合え」は、2種類の食感の違うかぼちゃを味わえる。ランチ料金にプラス100円でドリンクをジュースやハーブティーに変更可能。 同じナスでもフェレンツェナス、白丸ナスとバリエーション豊富な珍しい野菜尽くしのサラダ。
そしてお客さんをとりこにする付け合わせの域を超えたサラダ。オクラ2種類、なす3種類、パプリカ3種類、かぼちゃ2種類の他に万願寺唐辛子、ミニ大根、色のきれいなじゃがいも・アーリーレッドと野菜オンパレード。自家製ドレッシングのピクルスや玉ねぎまで加えたら、15種類以上の野菜が入っているというから驚きです。
同じように「野菜モリモリカレー」(コーヒー・紅茶付き1,000円)も、トッピング野菜の多さから、見た途端に感嘆の声が上がる事が多いそうです。
注文を受けてからアイスを挟むブッセアイス(200円)はパックマンのような可愛い姿で子供にも人気。散歩途中のブレイクタイムにナイスなひと品。
木場公園にある東京都現代美術館、門前仲町の深川不動など、秋の行楽シーズンを都内でゆっくりしたい人にオススメのスポットも多い、のどかな下町エリアのオアシス、カフェコパン。
「門前仲町から木場、清澄白河など深川散策の途中に立ち寄られるお客様も多いですよ」と高橋さん。野菜たっぷりのサンドイッチプレートは下町散策のエネルギーチャージになること間違いなしです。
※ 表記価格は全て税込価格です。
住所:東京都江東区平野3−1−12
電話: 03−6240−3306
営業時間:11:00−18:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
(写真・文/石黒美穂子)