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パリで約60万人が感動、ニキ・ド・サンファル展

2015/09/30 23:00 投稿

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2014年秋にパリで約60万人を魅了した話題のニキが、日本にもやってきました。現在、国立新美術館で開催中の「ニキ・ド・サンファル展」は、出展数150点を超える国内史上最大規模の大回顧展です

女性パフォーマンス・アートの先駆け

ニキ・ド・サンファル(本名カトリーヌ・マリー=アニエス・ファル・ド・サンファル、1930-2002)は、戦後を代表する美術家のひとりで、絵画、彫刻、映像など実に多岐にわたるフィールドで創作活動をしてきた女性アーティスト。フランスに生を受けたニキは、少女時代を過ごしたアメリカや母国フランスの抽象絵画に影響を受けるなど独自のスタイルを作り上げ、1961年に発表した「射撃絵画」で一躍その名を知られるようになりました。絵具を入れた缶や袋を石膏によって画面に付着した絵画に向けて銃を放つことで完成する「射撃絵画」は、パフォーマンス・アートの先駆けとしても美術史上高く評価されているもの。

作品の先に見つめたものとは

ニキは、女性の解放や社会的役割をテーマとした作品を多く発表し、後年になればなるほどそれは社会的問題に多く焦点を当てたものへと繋がっていきます。様々なジャンルでの活動を通して独自の世界を創りあげていくニキの作品は、今なお世界中の人々にメッセージを与え続けているのではないでしょうか。今回の展示では、彼女の作品に魅了され那須にニキ美術館を創設した(2011年に閉館)ひとりの日本人、故・YOKO増田静江氏のコレクションや、ニキとYOKOとが互いに築いた特別な関係にもフォーカスを当てたもの。同じ女性としても、ニキがアートという表現を通して注いだ眼差しに興味が湧きます。ポップでカラフルな作品を眺めながら、ぜひニキが作品の先に見つめてきた様々なものが果たしてなんだったのか思いを巡らせてみてはいかがでしょう

ニキ・ド・サンファル展

期間:2015年9月18日(金)から12月14日(月)会場:国立新美術館 企画展示室1E

開館時間:午前10時から午後6時(金曜日は午後8時まで)
※入場は閉館の30分前まで

休館日:毎週火曜日ただし9月22日(火)(および11月3日(火)は開館・11月4日(水)は休館)

image via Shutterstock

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