おいしさがアップする食器は、ありますか?
「はい。あります。『おいしい』という感覚は、料理が盛られている器の色、照明の明るさ、流れている音楽などが影響して生まれます。料理の味を決めるのは、舌だけでなく、見た目や香りなどの相乗効果によるものなんです。たとえば、香りが飛んでしまっているお料理は、おいしさも半減してしまいますよね? よりおいしく、より楽しく食事をするために、食器の色も重要になります」
と長友さん。食器と食材の色との相性をポイントに選ぶのがコツだそうです。具体的には......
ブルーの食器
食器を選ぶときは、盛りつける食材の補色を選ぶといいですよ。たとえば、ブルーの食器には、補色である黄色の食材を。こんなマグカップには、コーンポタージュなどを注ぐととてもおいしそうに見えます。食欲を落ち着かせてくれる効果もあるので、ダイエット中の人には意識してブルーの食器を使うのもおすすめです。
レッド・オレンジの食器
補色であるグリーン系の料理が映えます。たとえば、ほうれん草のお浸しなどをおいしく見せてくれますよ。また、暖色系の色には代謝作用を活発化するとも言われ、食欲アップ効果が期待できるはずです。
マルチカラーの食器
マルチカラーの食器を使うときは、食材は極力シンプルな色のものを選びましょう。多色使いの食器は、見ているだけでもウキウキとした明るい気持ちになり、食欲アップへと導きます。普段使いはもちろんですが、パーティーなど華やかなシーンでも気分を高めてくれます。
なるほど。食器の色を選ぶときは、使い勝手のよさや、大きさ、形だけでなく、盛りつける食材や、食事するシーンなどさまざまなことをイメージして選ぶといいんですね。いただいたアドバイスを参考にいままでとは違う視点で食器を探すことができそうです。秋はおいしいものがたくさんあっておうちごはんが楽しくなる季節、いつもより「色」を意識して使う食器を選んでみたいと思います。
[IROZA]
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